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第035話・炎の少女 ページ38

「あ、いた…おーい、A……鬼道、あれは…」
「?」

 風丸たちが見たのは炎を全身に纏うAだった。

「まさか!」
「まずい!」

 その場から一歩として動かないAがもしかすると、と思い2人は駆け寄った。

「A!」
「A!!」

「? 鬼道、風丸、どうしたの?」
「ぶ、無事なのか?」
「何が?」
「その炎は……」
「あ、ああ〜心配かけさせた? ごめんごめん、必殺技の残りだよ。実際は熱くないから安心して」

 周りを見ると地面が焦げたような跡がいくつもあった。炎も若干地面を燃やしている。

「これ、山火事にならないよな?」
「ブハハッ、なにその冗談! 和まなーい!」
「止めろ、それ。多分色々引っかかるぞ」

「必殺技か…。新しいものか?」
「うんん、昔作ったものでね、久方ぶりに使おうかと思って」
「エイリア学園戦か」
「うん。きな臭くてね。総称してエイリア学園。チームではジェミニストーム…となると」
「! 他にもチームがある可能性が」
「私からは何とも…みんなの不安を煽るかもしれないから今の話、黙っていてね」
「ああ」

 Aは鬼道たちに何故ここへ来たか聞いた。

「そうだった、マネージャーたちがおにぎり作ってくれたぞ」
「そっか。わざわざ呼んでくれたんだ、ありがとう」

 一歩踏み出したAからはダラダラと汗が垂れた。

「A汗まみれじゃないか」
「あ、ああ…結構撃ったからね。今汗臭いから近づかないでね」

 軽く拒絶され傷ついた風丸。近くの木にかけていたジャージを肩にかけみんなの元へと急いだ。

「おお、お腹すいた〜!」
「おかえりなさい、Aさん」
「すごい汗ですね!」

 秋がタオルを渡しAは汗を拭いた。

「あーこんなに汗かくの久しぶりかも」

 Aも合流すると瞳子がやってきて、近くに温泉を見つけ汗を流してくるといいと言った。
 おにぎりも食べ終え夕陽が山を照らし始めた頃。

「A! 早く行こう!」
「あーそうだねぇ」

 塔子に手を引かれ脱衣所に向かう。そして塔子はガラッと勢いよくその扉を開いた。

第036話・温泉→←第034話・開放するワケダ



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作品ジャンル:アニメ
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです!いつも楽しみにしています!私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません!第033話はないのですか? 前のコメの返事ありがとうございます! (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは!第032話にある「隣では塔子が付かれたのだろう」の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか? (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します。35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月24日 15時

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