第001話・帰りバスの中 ページ2
「俺たちは…」
「「日本一だああ!!!」」
円堂が優勝トロフィーを持ち上げ全員が叫んだ。
「ううう、嬉しいッス! 夢みているみたいッス!」
「も〜いつまでも泣いてちゃダメでヤンスよ…!」
壁山と栗松が嬉し泣きをして、宍戸と少林が円堂にトロフィーを持ってみたいと言い、目金らも持ってみたいと言った。円堂が宍戸に渡しキラキラした目で眺めていると、横から影野がかっさらった。
Aは鬼道の隣へやってきて
「どうだった、雷門で優勝して」
「とても新鮮に感じる。帝国は優勝することが義務付けられているように感じていたが、ここまでボロボロになって必死になって、立ち上がり続けたのは初めてだ」
「だろうね」
「ああ。お前ともまだ決着がついていないからな」
「! そう。じゃあ来年はまた帝国の鬼道が見れるのかな?」
「まだ分からん。だが俺はまだ、円堂たちとサッカーがしたい」
ゴーグルからは目は見えないが、彼は笑っていた。
一方、円堂は豪炎寺に妹の元へ行ってこい、と言った。豪炎寺は「ああ」と言って円堂と握手をして先に病院へ向かった。
その後、雷門イレブンは取材陣に囲まれた。それが終わればやっと雷門中へと変えることが出来る。
「落とさないでよ、落としたら大顰蹙だからね〜」
「分かってるって〜」
宍戸に注意された直後にバスが揺れ、少林は持っていたトロフィーを落としそうになった。ギリギリで壁山が受け止めた。
「ところで風丸」
「ん?」
「私に話があるって言ってたけど、何?」
「あ、いや……ら、雷門に帰ったら、言う…」
「? そう」
風丸との約束はまだ完全に果たされたわけではない。風丸は優勝したら、自分の話を聞いて欲しいとここまで約束の範疇なのだ。
彼は話を逸らそうと一之瀬、土門が何故途中でいなくなったか円堂に聞いた。二人は西垣から試合直後に電話をもらい報告に行く、と言って木戸川清修へ向かったようだ。
「インタビューとか写真とか全部やってから行きゃいいのによ」
「いいじゃないか! アメリカからの頃からの親友なんだからさ!」
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです!いつも楽しみにしています!私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません!第033話はないのですか? 前のコメの返事ありがとうございます! (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは!第032話にある「隣では塔子が付かれたのだろう」の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか? (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します。35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月24日 15時