第184話・どんより ページ45
放課後、円堂、豪炎寺、鬼道が机を囲んで腕を組んでどんよりとした空気感を出していた。遠目で見たいたAはどこか面白そうに笑みを浮かべている。土門と一之瀬がHRが長引き遅れてやって来た。そして3人の雰囲気を見て若干引いていた。
「珍しい空気だな」
一之瀬が練習のことを聞くと、上級生である風丸と、染岡らに任せてあると鬼道が答えた。今朝のことを一之瀬から聞いた土門。すると円堂が顔を机に突っ伏した。
「鬼道、雷門で世宇子の力を目の当たりにしているのはお前だけだ。奴らのシュートにゴッドハンドは通用すると思うか?」
「分からない。としか言いようがない、今はな。世宇子の力だって俺も完全に把握しているわけじゃない。…ただ世宇子のシュートは武方三兄弟のトライアングルZより遥かに強く、恐ろしい。それだけはハッキリと言える」
「……Aは、どうだ? 世宇子の試合は毎回見に行っていたんだろう?」
「そうだねぇ…鬼道の言うようにトライアングルZなんて目じゃないよ。正直…私も技なしで止められる自信はないね」
Aのこの言葉は事実だった。トライアングルZは技なしで、軽くトラップするだけで止められることを確信出来ていた。彼女は自分の力をよく把握しているからこそ、世宇子…いやアフロディのゴッドノウズを受けきれるか自信はないと言う。
「鬼道の言う恐ろしいシュートを止める自信がない…。そういうことか」
「…昨日は栗松と壁山に支えられて、どうにか止めることは出来たけど…。きっと世宇子戦は今までにない激しい試合になる」
壁山たちも円堂のフォローばかりには入れない。と円堂は確信している。
「確かにいつも3人でキーパーやるわけにはいかないよな」
「このままじゃキャプテンとしてもキーパーとしても俺…全然ダメだっ」
「それは? お前のじいさんの特訓ノート。ゴッドハンドよりもすごいキーパー技のヒントはないのか?」
土門に聞かれ、円堂は問いに答えるようにノートを開いた。相変わらずの宇宙語でそれを初めて除いた一之瀬が「なにこれ、読めないよ?」と首を傾げる。
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活字不足卍(プロフ) - 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月11日 2時