第173話・武方三兄弟 ページ34
「誰? 知り合いか??」
円堂が聞くと豪炎寺が答えることもなく本人たちが名乗り出した。声をそろえ「俺たちは!」と言い出し、それぞれ自己紹介を始めた。
「武方勝!」
「友!」
「努!」
「3人合わせて、武方三兄弟!」と声を合わせ妙なポーズを決め駄菓子屋の店主が腰を抜かした。
「いたたたたたっ! 誰か絆創膏持ってきて! 出来るだけ大きな! 人3人くらい包めるくらいの!」
「誰が痛い奴だ!」
さすがの円堂も訳が分からず「何なんだよ、こいつら!」と指を指した。
「木戸川清修のスリートップの三つ子だよ。去年豪炎寺の代わりに決勝に出場したの」
「え、それじゃあ…豪炎寺の元チームメイト?!」
「へぇー俺たちのこと知ってるんだ。まあ有力選手なだけあって当然でしょ!」
「三つ子のFWが珍しかっただけ。ね、鬼道」
キッパリとハッキリと切り捨て駄菓子屋の店主を心配し手を貸しているAを見て、フッと鼻で笑い「そうだな」と肩をすくめた。
「何!? 今年の俺たちの活躍を知らないってのか! 豪炎寺なんかいなくても勝てるって証明したのに!」
「今の木戸川清修は史上最強と言ってもいいでしょう。豪炎寺よりもすんごいストライカーが3人もいるんですからねぇ」
「確かに今年の木戸川清修の活躍の中に彼らの名前が載らなかったことはないね」
「貴方、褒めているのか貶しているのか分からない人ですね」
眼鏡の縁を持ち上げ言う友。
Aは駄菓子屋の店主を支え畳の上に座らせた。
「ま、なんつーか、準決勝の相手が雷門中じゃん? 軽ーくご挨拶みたいなァ?」
「宣言しに来たんですよ」
3人は声を合わせ、豪炎寺を指を指し
「俺たちが豪炎寺修也を叩き潰とな!」
と確かに宣言した。
このままだとお店にも迷惑がかかるため表に出て向かい合う。
「どういうことだ! 何で、お前たちは――」
「豪炎寺修也を叩き潰し木戸川清修の…いえ、僕たちの三兄弟の恨みを晴らしたい」
「それは…」
「それは!」
再び豪炎寺を指さし「豪炎寺が知ってるから聞いてみて!」と言った。
「え、豪炎寺が?」
「適当だな」
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活字不足卍(プロフ) - 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月11日 2時