第209話・円堂の怒り ページ21
サッカー協会の人間か、影山の手下か…人がやってきて雷門イレブンを世宇子スタジアムに案内した。控え室より先に、スタジアムに案内され見渡す限りまるでギリシア神話に出てくるような神殿のようだ。
「決勝当日になって世宇子スタジアムに変更。影山の圧力ね。どういうつもりかしら」
ふと円堂が天井近くを見上げると、上から影山が雷門イレブンを見下ろしていた。
「影山…！」
「……」
円堂に続き、響木、鬼道、A…そして、全員が憎まし気に影山を見上げた。影山は口角を上げる。豪炎寺の手は微かにだが怒りに震えていた。
「円堂、話がある」
「？ はい」
響木は、話があると言いながらもしばし黙り円堂と見つめてから意を決したように話した。
「大介さん。お前のおじいさんの死は…影山が関わっているかもしれない」
「ッ―――」
驚いたのは円堂だけではなく、鬼道や豪炎寺、雷門イレブン全員が耳を疑う話だった。
「じいちゃんが、影山に……？」
「ああ」
怒りに唇を噛み締め眉を吊り上げた円堂。響木の行動に夏未が、今ここで何故言うのかと問いかけるものの響木は一切語らない。
怒りに任せて行動しないよう感情を制御するのは、かなり疲れる。円堂も試合が始まる前だと言うのに息は荒れ、冷や汗が止まらない様子だ。彼を見つめる雷門イレブンの全員は、不安そうな表情をする。そんな円堂の肩を豪炎寺が掴んだ。
豪炎寺も妹の事故に、影山が関わっているとなり怒りを抑えてここに立っている。それを知っている円堂は、大きく深呼吸をする。
「円堂くん…」
「！」
夏未が円堂を呼ぶ。秋も、そしてその場にいる仲間たちが円堂の名前を呼んだ。
「監督、みんな…。こんなに俺を思ってくれる仲間。皆に会えたのは、サッカーのお陰なんだ。影山は憎い…！ けどそんな気持ちでプレーしたくない。サッカーは楽しくて面白くてワクワクする。一つのボールにみんなが熱い気持ちをぶつける最高のスポーツなんだ！ だから……この試合も、俺はいつもの俺たちのサッカーをする！ みんなと優勝を目指す！ サッカーが好きだから！」
円堂の言葉に、全員が頷く。響木の号令で控え室へ向かった雷門イレブン。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして！毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい！(*´ω｀*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月19日 1時
