守り守られ ページ47
st青
「ここならいつでも逃げれるな。」
階段を上手く使って追手から逃げ切り、体育館に身を潜めている。壇上の下手側の控えにいるから何かあっても逃げ道は確保できているから安心だ。
体育館入り口とは別に外へ出られる非常口もあったし、鍵が開いていることも確認済み。
「このまま逃げてるだけじゃだめだよな…。」
「その出口?ってのを早く見つけねぇと、取り返しが付かなくなる気がする。」
「でも何処にあるか分からんやん。」
SnowManの3人が小声で作戦会議をしている中、俺の隣にいる北斗は力無く座り込み目を固く閉じていた。
逃げている間、弱々しく握ってきた手を離すまいと力を込めて北斗の手を掴んでいたせいで少し赤くなった手首に申し訳なさを感じる。
言葉で「ごめん」と伝えればきっとこいつは無理に笑って「大丈夫」と言うだろう。
そんな姿見たくない。少しでも気持ちが伝わればと優しく北斗の手をさする。
「もうこうなったら動物になるしかないかな。」
「えっ、でも師匠…。」
「相手は俺たちがAだって知ってるんだろ?コソコソする必要ないじゃん。だったら、正面から当たってった方がいいと思うんだよね。」
「…ふっかがそう言うなら、俺は賛成するよ。」
「…しゃあないなぁ。俺らの絆見せたりますか!」
動物になる=Nの攻撃対象になり、危険が増す。それなのに…。
「そんな顔すんなって、樹。俺たちは大丈夫だから。」
「でも…。」
「何かあったら守るって言ったろ?それに、俺たち負けるつもりないし。戦うならこっちだって全力でやる。」
「俺もぜってぇ負けない。まあ、もし負けたとしてもSnowManとSixTONES皆一緒ならそれでも良いかなって。」
「戦友であり親友やん?俺たち。ずっと仲間やもん。守り守られ、最後まで諦めんと頑張ろうや。」
なんて強いんだ。
さっきまでの弱気な俺の気持ちも、この人たちとなら大丈夫なんじゃないかって言う自信に変化していく。
SnowManがやる気なら俺たちだって本気にならなきゃ。
俺が北斗を、皆を守ってみせる。
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作者名:あんこ | 作成日時:2022年8月7日 19時