Not Alone… (ページ34)

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st黒

オープニングを撮り終え、一旦カメラを止めたスタッフさん。各々に手持ち用の小型カメラが渡された。

内心、樹と深澤くんが同じグループで安心した。肩の力が抜けたようで、力無く座り込んでしまった。

「ちょ！大丈夫！？」

「あ、うん…。大丈夫。ちょっと目眩がしただけ。」

焦る康二くんを誤魔化し、樹に支えてもらいながら立ち上がる。

相変わらず優しい顔をしている樹。そして別々に別れているものの、SixTONESのメンバーがチラチラとこちらを見ているのが分かる。

「北斗最近忙しそうだもんなぁ〜。ちゃんと休んでる？」

「休んでますよ。(笑)」

深澤くんもフォローしてくれた。
俺は一体、どれだけ人に迷惑をかけるんだろう。

「暗い顔すんな。せっかくのコラボ、楽しもうぜ。」

樹に肩を叩かれ目が合う。悪戯っ子のような笑顔で見つめる瞳は真っ直ぐ俺の目を捉えている。

「あぁ、そうだな。悪い。」

「あの！各グループから代表の方1名来ていただいてもいいですか！順番決めをお願いしたいので！！」

スタッフさんの声を聞きそれぞれが目を合わせる。

各グループ言葉は少ないが代表が決まり、深澤くん、佐久間くん、ジェシーが集まり肝試しの周る順番を決め始めた。

「皆悪い…俺たち一番に周ることになった…。(笑)」

苦笑いしながら言う深澤くんに俺たちもつい笑ってしまった。

「先に周ってどんな風に驚かせばいいか要領掴めるからいいんじゃない？」

「そうやん！むしろ1番で良かったわ！」

「では深澤さんのグループの方はグラウンドに。他の2グループは校内にて準備をお願いします！始まりの合図はこちらでします！」

スタッフさんの掛け声により俺たちはもう少し待機。あとの10人は校舎の中に入っていった。