Not Alone… (ページ11)

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st赤

北斗の寝顔はまるで赤ちゃんのよう。泣き疲れて寝たのも赤ちゃんだよね。

今回の出来事はほんと驚いたけど、とりあえず北斗が無事で良かった。

年上3人が話し合った事を樹から教えてもらった。メンバーの事となると皆の目は真剣そのもの。

「お待たせ。北斗とペアが慎太郎だったよ。俺とジェシーが最初みたいだから行こ。」

「OK大我！慎太郎、膝枕変わってくれる？」

「いーよー。」

北斗を起こさないようにゆっくりと足を抜いて慎太郎とバトンタッチ。一瞬起きそうになったけど、まだ寝れている様子。

「俺メイクまだだったわ。すぐ行ってくる！」

樹が慌てて楽屋を飛び出した。普段は北斗がベタベタくっ付いてくると軽くあしらうくせに、本当は樹も北斗のこと大切に思ってるんだよね。

「おまたせ、行こうぜ！」

「おう、じゃあ北斗のことよろしくね。」

大我と共に楽屋を出て撮影スタジオへ向かう。横に並びながら大我に声をかけた。

「大我どう思う？」

「…誰がやったかって？」

「そう。」

「…過激なファン。もしくはNタイプの人。俺はNタイプだと思うよ。」

「…この前のYouTubeの時に見られた、とか？」

「例えそうだとしても、自分を責めないこと。ジェシーのせいじゃない。あの時は俺も昼間だったから北斗に任せちゃったもん。」

「でも…。」

「ジェシーらしくないなぁ。次自分を責めたら怒るよ？大丈夫、何があっても俺たちは負けないから。」

やっぱり大我は芯のある男だ。
俺の考えもお見通し。そして掛けて欲しかった言葉を掛けてくれる。

もうこんな事が起こらなければいいのにな、そう思いながらスタジオの扉を開けた。