背伸びはいらない。 (ページ18)

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雄登side

「那須からも言っといて欲しいんだよね。浮所くんに。誤解だって」

『ああ、はい』

飛貴と佐竹先輩との仲を思い、奏先輩に聞いてみたらそう言われた。

飛貴は何か隠してる。

あの日から変だ。

『飛貴』

「ん？何？」

『奏先輩と佐竹先輩付き合ってないって。夏海先輩と奏先輩が付き合ってて佐竹先輩はそのプレゼント選びに付き合ってたって。誤解してるなら解いといてって』

「......そんなのもうとっくに知ってるよ」

なんだよ、知ってるのかよ。

『知っててお前酷いことでも言ったんじゃ.......』

「雄登はやっぱりお見通しだったか」

『見通してはないけど、お前が佐竹先輩好きなのくらい分かる』

すると飛貴はビックリした顔を浮かべて

「何？気づいてたの？」

『分かるわ！』

「俺、先輩に酷い事..........どうしよう！！」

そう言っていつもの飛貴みたいに俺を頼ってくる。

『もうさ、告れば？』

「わけわかんないんだけど！いい加減那須は話しかけたら？佐藤先輩に」

『お前、それはもういいから！ごめんなさいって仲直りだけでもしてこいよ。佐竹先輩が悲しそうなの見てわかるだろ？』

「おう」

『それはもう飛貴らしくぶつかるしかないんじゃないですかね？』