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紫耀side


眼を開けると、真っ白な天井と、横にある大きな窓から青空が広がっていた。


身体が鉛のように重くて、だるくて、とても体を起こす気にはなれなかった。
かろうじて動く首を回すと、どうやら迷宮に行く前に泊まっていた宿っぽい。

すると廊下の方からがやがやと話し声が聞こえてきて、ドアが開いた。


「お前なんやねんそれ!」
「はははっ、それでね、ポッポがね………ってしょう!!!!!」
「!!? しょう!!」

海人と廉と岸くんが、目が飛び出そうなほど目を大きく開けて、手に持っていた荷物を床に全部放り投げて、俺の方に駆け寄ってきた。

「しょう! もう大丈夫? 体調は? どっか痛む?」

「…ごめ、ゴホッゴホゲホッッ」
話そうとしたら、思ったよりかすれた声しか出なくて、せき込んでしまった。

「うお、ほれ、水飲みな!!!」
岸くんが渡してくれた冷たい水がのどを潤す。
その間になぜか廉が俺の額に手をあててきた。
「うん、熱はもうないな」

「はぁー、良かった…。しょう、5日間ずっと眠りっぱなしだったんだよ? ほんともう、熱も全然下がらないし、俺、しょうがいなくなっちゃったらどうしようって」

海人が涙ぐみながら、俺の布団をポスポスと叩いてくる。
たしかに、限界突破の副作用だけでもきついけど、今回は超再生も使ったからな。
自分でもまじで死ぬかと思った。

「…ごめ、んな。迷惑、かけて。俺はもう、だいじょう、ぶ、だから。それより、ジン、は?」

さっきからジンの姿が見えないのが気になっていた。
もしかして、傷が再生できてなくて、重症なんじゃないかなって…

「あぁ、ジンなら体調はもう元気だよ。今、シャワー浴びてるんじゃないかな?」
「…ジンかなり落ち込んでてさ、俺のせいだってずっと言ってて。声かけてやってほしい」
「俺らが何言ってもダメでさ」

そんな。
ジンは助けに来てくれたのに。
むしろ俺の方が巻き込んで申し訳ない気持ちでいっぱいなのに…

俺が気を失ってからの話を聞いていると、ドアが開いて、タオルで髪を拭きながらジンが入ってきた。

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お鈴(プロフ) - のんのさんのお話大好きです。更新嬉しいです。無理のないペースで進めてくださいね。楽しみにしています。 (2022年8月23日 19時) (レス) @page21 id: 0e59b42761 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - 病系設定大好きなので、これからのお話とても楽しみにしています!! (2022年2月27日 23時) (レス) id: 414fcdeeee (このIDを非表示/違反報告)
のんの(プロフ) - ぬれおかきさん» リクエストありがとうございます! 今構想を練っているお話しがあるので、終わり次第考えさせていただきます。細かい設定までありがとうございます^^ (2022年2月13日 17時) (レス) id: 7fe50d03e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - 追加で、時期的に2021年夏の仕事が忙しかった時期でストレスの兼ね合いもあり、はじめの方は下痢やお腹が痛いなどの症状が出ても我慢して仕事をしていたけど、廉くんにばれてしまい病院での診察結果が過敏性腸症候群だったと前置きを入れていただけたら幸いです。 (2022年2月13日 0時) (レス) @page15 id: cc9be56d75 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - 紫耀くんが過敏性腸症候群になるお話しをリクエストしてもよろしいでしょうか、?トイレに篭る系をメインで看病は基本廉くんで時々メンバーが出てくる感じでお願いしたいです。 (2022年2月12日 23時) (レス) @page15 id: cc9be56d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんの x他1人 | 作成日時:2022年1月9日 10時

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