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Xが通路に入った瞬間、魔法陣が急拡大し、この空間全部を覆ってしまった。
「あ、ちなみに生成中は魔法陣に入ることも出ることもできないから、よろしくね〜」
通路からXの声が聞こえてくる。
俺はとりあえずジンに駆け寄った。
ジンside
「ジン!! 大丈夫か!? しっかりしろ!」
「…ん、、、、あれ、しょう!!? って…」
目を覚ますと首筋に痛みが走り、思わず抑える。
「大丈夫かっ? 他に痛む所は!?」
目の前には不安そうに目をウルウルさせている紫耀がいた。
…仲間が傷つくのには人一番敏感な紫耀。そんな紫耀を心配させに来たわけじゃないのに。
俺は自己嫌悪に陥りながらも努めて明るい声を出した。
「大丈夫、ちょっと痛むだけだから! それより紫耀は?けがはない? それにここは一体…?」
「俺は大丈夫。ちょっとやばいことになっちゃったみたいで」
紫耀がそう話している間にも、床一面に広がる魔法陣は怪しく光り、心臓の鼓動のようにドクンドクンと広場全体が脈打っている。
そしてその魔法陣にはどこか見覚えがあった。
「もしかしてモンスターの生成の場所?」
「!? ジン知ってるのか?」
「あぁ…知っての通り俺のスキルは魔力を道具に込めることができるんだけど、そのときに魔法陣を必要とするんだ。昔、何かの本でこの魔法陣を見た気がする」
「じゃあ、解除する方法も?」
「いや、申し訳ないけど俺の力じゃ無理だ…けど生成を一時的に止めることならできるかもしれない」
「分かった。それで行こう。その瞬間にこの広場から脱出するんだ。俺が時間を稼ぐから、ジンは魔法陣を止めることに集中してくれ」
「すまない、しょう、頼んだ」
「任せとけ!!」
そう言って紫耀は立ち上がり、剣を抜刀した。
すると魔法陣の中央から何やらモンスターの影のようなものが5体ほど出てきて、光に包まれたかと思うと、次の瞬間には中級レベルのモンスターに変身していた。
そして同時に紫耀の眼が深紅に染まった。
紫耀side
剣を抜刀したと同時に、スキルを発動させる。
スキル「限界突破」。
一定時間どんな攻撃も無効化でき、体力も100%にまで回復することができる。
ちらっと背後にいるジンの方を見ると、広場の隅の方に寄り、必死に魔法陣の分析をしていた。
「さーてと、かかってこい!!!」
そうして俺VSモンスターの戦いが始まった
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お鈴(プロフ) - のんのさんのお話大好きです。更新嬉しいです。無理のないペースで進めてくださいね。楽しみにしています。 (2022年8月23日 19時) (レス) @page21 id: 0e59b42761 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - 病系設定大好きなので、これからのお話とても楽しみにしています!! (2022年2月27日 23時) (レス) id: 414fcdeeee (このIDを非表示/違反報告)
のんの(プロフ) - ぬれおかきさん» リクエストありがとうございます! 今構想を練っているお話しがあるので、終わり次第考えさせていただきます。細かい設定までありがとうございます^^ (2022年2月13日 17時) (レス) id: 7fe50d03e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - 追加で、時期的に2021年夏の仕事が忙しかった時期でストレスの兼ね合いもあり、はじめの方は下痢やお腹が痛いなどの症状が出ても我慢して仕事をしていたけど、廉くんにばれてしまい病院での診察結果が過敏性腸症候群だったと前置きを入れていただけたら幸いです。 (2022年2月13日 0時) (レス) @page15 id: cc9be56d75 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - 紫耀くんが過敏性腸症候群になるお話しをリクエストしてもよろしいでしょうか、?トイレに篭る系をメインで看病は基本廉くんで時々メンバーが出てくる感じでお願いしたいです。 (2022年2月12日 23時) (レス) @page15 id: cc9be56d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんの x他1人 | 作成日時:2022年1月9日 10時