この少女、アホ。【呪術廻戦】【狗巻棘】 (ページ6)

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この少女、絶望ページ6

「え・・・・？悠二君が死んだ・・・・・？」

「はい。宿儺に心臓を取られて」

暗い声で伏黒君は言った。

「宿儺に・・・・どういう事！？」

つい、声を荒げてしまう。

「任務で俺達を逃がして、宿儺と変わって、宿儺がそのままあいつの心臓を・・・・」

呪術師なんていつ死ぬか分からない職業。

昨日笑ってた人が無惨に死ぬことなんてあり得る世界。

それは分かってる、けど・・・・・・

「嫌だ！！！！分かってる。分かってるよ！！仕方のない事なんて！！でも、嫌だ！！！私、嫌だよ！！！！！」

悠二君にはもっと笑って欲しかった。

悠二君にはもっと生きてほしかった！

「これは仕方のない事じゃないよ、A。」

「悟さん！？」

私に時話しかけてきた人は悟さんだった。

でも、仕方のない事じゃないって・・・・

「どういう事ですか・・・・？」

「じゃ、恵は野薔薇の所に行ってきて。Aと話すから」

「はい。」

悟さんに言われて帰る恵君。

話って何だろう・・・

「A。

悠二は意図的に殺された。」

意図的に・・・・？

どういう事？

「どういう事ですか！？」

「上の連中が悠二に特級との任務を入れた。野薔薇や恵は僕の生徒だから、死んだら死んだで嫌がらせに丁度良いと思ったんだろう。」

淡々と告げる悟さん

「そうですか・・・・」

最低だ。

上の連中は人の命を何だと思ってるんだ？

最低最悪だ。

「いっそ上の連中を殺してしまおうかと思ったさ。」

冷たく低い声が聞こえる。

「良いんじゃないんですか。」

思った。人の事を大切にできない悪人なんていない方が良いって。

そんなこと思っちゃいけないのに思っちゃった。

「A。確かにそう思った。

けど、いくら僕が上の連中を殺しても入れ替わる。それに、そんなやり方じゃ君たちは僕に付いてきてくれないだろう？」

「分かりません。現に私も悟さんと同じこと思っちゃいましたし」

私って性格悪いよね。

棘や真希ちゃんやパンダ君はこんなこと思わないよ。だって優しいもん。

けど、私は思っちゃた。

「って、こんな暗い話させて申し訳ないけど・・・・

悠二生き返ったんだよね。」

は！？！？！？！？！？！？！？！？！？

どういうことですか！？