この少女、子供 ページ31
「・・・」
冷たい空気が流れる。
「俺は足手纏いかよ。ナナミン。次はちゃんと連れてってくれ。」
悠仁君が七海さんへ真剣に言う。
「「仲間が死にました。でも僕はそこにはいませんでした。何故なら僕は子供だからです。」
なんて俺はゴメンだ」
「そうだよ、七海さん」
そうだ。子供だからで片付けて欲しくない
「駄目です」
「「!」」
「知っての通り敵は改造人間を使う。どうしようもない人間と言うのは存在します。この仕事をしている限り、君もいつか人を殺さなければいけない時が来る。」
・・・
「でも、それは今ではない。理解して下さい。」
いまではない?
「子供であることは決して罪ではない」
子供・・・・
悠仁君は複雑な顔をしている・・・・
「ね、七海さん。私、大人とか子供とか分からないよ。どうして子供なのかどうすれば子供じゃないのか分からないよ。それって私が子供だからだと思う。でも・・・子供だからで終わりにして欲しくない!!」
「子供だから任務出来ないのは嫌!!子供だから誰かを救っちゃいけないのも嫌!!誰かを救ってあげることに子供とか関係ないと思う!!いくら今回の件は改造人間だからと言って私は気を病まないよ?だって、改造人間を殺めるのは悪い事じゃないもん。きっと、呪霊に改造された人間としてもそっちの方が良いと思う!!幸せだ思う!!だから、私に任務を遂行させて!!」
私ってアホだから出来ることも少ないし、役立たずな事もあると思う!!
けど・・・
「・・・・君達にはこれから吉野順平の監視をお願いします。」
どうして?
「・・・どうして?」
「・・・君達が子供であり、これからに期待しているからです。君達はここで死んでいい人間ではないからです。」
・・・・・
私達から遠ざかっていく七海さん。
「私って、そんなに弱いのかな?」
「そんな事ないと思うよ。」
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作者名:希乃夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nonoka88884/
作成日時:2020年11月29日 12時