染谷探偵事務所の日常 ページ5
どうしてこうなった
先程愛蔵が激写した浮気(であろう)現場を納めた写真を手に、千本の針と唐辛子を煮詰めたような鋭い視線を飛ばす依頼者。
顔を青ざめる浮気相手。
私は関係ないとでも言いたげに涼しい顔をしている浮気相手の相手......
今にも怒りを四方八方に飛ばしそうな勢いだがなんとか理性が保たれている
先程のパーティー中での態度は思い出すだけで愛蔵は胃のあたりを抑え始める
浮気相手と相手が擦り寄るように近付けば「っぁ！？」と愛蔵に殴りかからんとし
2人がこっそり部屋を向かおうとするならばこれこそ人生1番のショックを受けたような顔をしていた
殴りかかっては来なかったが裾を掴む手がぎり、と嫌な音を立てたので部屋への写真を撮るまでは、我慢ですよ。と宥めると殺気を抑えようと肩を上下させていた
いいぞ、頑張れ依頼者。と愛蔵は心の中で静かにエールを送った
＿＿＿と、言うのが事の顛末なのだが修羅場はこれからである
「きっっ.....たない男......そうやって口説き文句で何人落としてきたわけ？」
「違うんだA.....！この人は、同僚だよ！」
「へー、同僚。同僚と、あんたはこっそり抱きしめ合ったり擦り寄ったりするの？」
「それは...その」
「もういいわ！大体、最初っから胡散臭いと思ってのよ！妙に優しいし....残業出張ばっかり！」
「う、うるさい！！！」
限界に近かったガラスの瓶が音を立てて割れたような、そんな感情の乗った声が木霊する。発声者は浮気相手だ
「お、お前なぁ....可愛くねえんだよ！人の話は最後まで聞かないし一緒に居て楽しくもなんともねえし家事出来ねえし愛想良くねえし！」
「......ｯ」
「お前みたいな女俺が貰ってやらなかったら一生独り身だぞ！？さっきので分かった。やっぱりお前なんかこっちからねが」
「それ以上は、やめとけよ」
一瞬、一回。垣間見えたのは浮気男が愛蔵の手によって地面にひっくり返る様だ
ぎり、と絞るような音と共に男の乾いた苦しそうな声が床に散らばった
ここからは愛蔵の独断での行動である
そもそも、愛蔵は証拠を提出した時点で帰ってもよかった
しかし、先程の短時間でも理解していまうほど分かりやすい性格のこの依頼者。ゴーマイウェイなくせに打たれ弱く、普段勇次郎の世話(？)をしている面倒見のいい愛蔵にとってはハラハラする他なかったのである
結局ついて行き、他人の痴情に足を突っ込む事なんかNGとは分かっていても、Aのあまりにも理不尽な言われように、我慢が出来なかった
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메이 - 全部読みました.ᐟ とっても面白かったです.ᐟ これからも頑張ってくださいね𓂂𓏸 (2022年12月9日 15時) (
レス) @page49 id: 36c85dd659 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ(プロフ) - じゃすみんちゃさん» ひえ！全部！ありがとうございます嬉しいです(TT)更新頑張ります応援嬉しいです！！ (2022年1月23日 2時) (レス) id: babb449235 (このIDを非表示/違反報告)
じゃすみんちゃ(プロフ) - 123全て楽しく読ませていただきました！最高です！次の更新も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年11月3日 16時) (レス) @page48 id: 97e0b8497b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ(プロフ) - 翔花さん» 全部読んでくださったのですか！？ありがとうございます！！コメントも頂けて作者は幸せです！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: babb449235 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ(プロフ) - 名前さん» 神......なんどありがたいお言葉……わたしよりもあなた様が神です……ありがたや… (2021年8月12日 17時) (レス) id: babb449235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月30日 2時
