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朝起きて、好きな人がいるってこんなに嬉しいんだな
昨日の夜、突然家にやってきたAさん。いろいろあって辛くなって、家をとびだしてそのときに頼れるのが俺しか居なかったと。
他の奴らに比べて、Aさんとの仲がいいほうではなかったから驚いた。それ以上に喜びがデカかったが
「あ〜、Aさんそれは俺がやるんで、ゆっくりしておいてくださいな。キリンちゃんにでも癒されてください。」
「あ、ありがとう、リトくん。」
「怪我したら危ないじゃないっすか。」
あっぶね〜……包丁を持って朝ご飯を作ろうとしたAさんを慌てて止める。俺の家に来たからには存分に甘やかして、体を休ませてあげないとな。というかそんなことよりも普通にAさんに包丁は危険すぎるし。
てか、俺に頼らざるを得ない状況ってなんでなんだ…?普段はその役割をライ、マナが担ってるし、Aさんを守るという面ではロウが突出してるだろ。
なのに、選ばれたのは俺だった。ならそれだけの理由がある訳だし、俺が守らなければいけない。
全部の危険性から俺が守るので、安心してくださいAさん。
初めに今日は休日だし、スマホの電源を落とすことにしような、そしたら嫌なものを見ないで済むはずなんで。
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「ぇ、うっ、ぁれ、何、なにこれ…?」
「どうしました、Aさん。」
「こ、これ、見て、、」
リトくんに見せたのは、私のスマホ。昨日一日、疲れを癒すためにスマホの電源を落としていた。じっとリトくんの家で休んでいたら少し体が回復したと思った。だから、会社に行く準備をしようと、思っていたのに。
チャットアプリに来ていた、信じられないほどの通知。
100件を超える通知がたった、1人から…
「ライ、か」
「ライくん、だね。」
ライくんから来ていた沢山の通知。
初めのほうは、ごめんなさい、とか大丈夫ですか、とか一昨日のやりとりに関することだった。だけど、、数時間、違う、数分前、に来ている連絡には、
「どこにいるんですか?やっぱオレじゃダメでした?頼ってください、オレが一番ですよね?、結構ヤバイな、ライ。」
怖い、怖い怖い怖い!どういうこと?何の話をしてるの、?ライくんは、、何を考えているの?
ピコンっという通知音。
『やっと既読ついた、いつでもいいので少し話せませんか?』
ライくんは、突然冷静になった
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あ(プロフ) - めちゃめちゃ読んでてどきどきしたって言うか人物の感情が細かく書かれていてその時のイメージがとても湧きやすくで本当に面白かったです!!! (4月14日 21時) (レス) @page50 id: 662675bfe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し。 | 作成日時:2025年2月2日 23時