今日もあなたに伝えます。6 (ページ6)

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部屋割りも決まって
全クラスで集まってどこに行くのか
どんな所なのか説明会が
開かれる事になった。

海ちゃんと神くんと廉は
前の方で聞いていて
私は後ろの方にいた。

隣はなぜか先生がいるけど…

A『…先生？』

平野先生「ん？」

A『…岸先生だけがしゃべってますけど』

平野先生「いいんだよ。岸先生が俺に任せて下さいって張り切ってたから」

そんなこと言って
ただ私と居たいだけでしょ。

だって私の手を先生がずっと握ってるし
周りに気づかれたらどうするんだろ…

平野先生「部屋割り…」

A『んー？』

平野先生「俺と一緒だったら怒る？」

A『え？私、1人じゃないの？』

平野先生「ﾌﾌ…一部屋余ってるなんて嘘だよ」

驚いて声が出そうになったけど
我慢…
今みんなに振り向かれたら
手繋いでるのバレちゃうし…

A『…先生クビだね』

平野先生「そんな真顔で言うなよ…
お前の為ならクビでも受け入れるよ。」

A『…先生、』

平野先生「ん？」

三角座りしている膝に顔を乗っけて
先生の方を見たら
先生も私の方を見ていた

A『ﾌﾌ…一緒に居れるの？』

平野先生「お前…それやめろよ笑」

そう言って先生は
私の頬を撫でて2人だけの世界に入っていた

周りは岸先生の話に夢中で
私たちのことなんか見えてない

この時間、好きだななんて思った。

A『先生、卒業式の日…ちゃんと答えるね』

平野先生「ん？」

A『…』

口に出して言うと誰かに聞かれるかも
しれないから口パクで先生に伝えた

┈プロポーズの返事

平野先生「はは笑…長ーく待ってるよ笑」

岸先生には悪いけど
今日は岸先生のおかけで
幸せな時間過ごせたかもしれない。