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平野先生「…A？」
海ちゃんたちと待ち合わせは
あと30分後だから…
A「ん〜」
平野先生「…あのぉ…」
自由時間だから
着替えて用意をしてると
先生が必死に私の機嫌取りをしてくる。
別に怒ってないよ？
ただ、嫉妬してるだけだよ…
なんて弱い自分を見せたくないだけ。
自分で行ってきなって
言っちゃったし…
気にしないようにしてるだけだよ。
A「これも持っていこ」
平野先生「A？」
A「さっきからなんですか？」
先生の方を冷たい目で見ると
少し寂しそうな顔をしていた。
私、この顔…弱いんだよね。
平野先生「俺の事ずっと無視するの？」
A「…無視してないよ」
平野先生「嘘。」
そう言って、私の手を引いて
私の腰に腕を回した
A「…なに？」
平野先生「嫌だった？」
A「嫌じゃない」
平野先生「じゃぁなんでそんな冷たいの？」
嫉妬してるからなんて
言いたくないよ…
平野先生「ん？」
A「…何でもないもん」
平野先生「誰とどこ行こうが俺はお前しか見てないよ？」
わかってるよ、分かってるけど…
本当は行って欲しくない。
A「…もう行かなきゃ、」
平野先生「…A」
A「…帰って来たらまた話そ」
平野先生「わかった、」
A「楽しんで。」
先生の悲しい顔見たくなくて
一言だけ言って俯きながら部屋をでた。
嫉妬してる私に
先生は優しく言ってくれたのに…
A「…私のバカ、」
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作者名：nozomi x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=NonSS0601
作成日時：2020年8月3日 21時
