自分以外に一番大切な人。 (ページ23)

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紫耀くんは気を使ってくれたのか
寝室には来なかった

A「…あ、メール…」

廉ええよ

廉寝たん?

廉おーい

廉に送るだけ送って
返事を返してなかった…

でも今は、そんな気分じゃない

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

そう思っていると廉から電話が来た

A『…どうしよ、』

今ちゃんと話せない…
ずっと悩んでいると電話が切れた
と思ったらすぐまた電話が来た

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

A『…廉、いま話せないの』

「話せてるやん笑お前さ急に無視すんのやめろよ」

A『…ごめん、』

「…どしたん？なんかあったん？」

廉の声を聞いたら
勝手に涙が溢れてた

どうして、毎回こうタイミングいいかな…

A『…っ、』

「A？」

A『…っ紫耀くんに…ちゃんと聞けなくて…ｸﾞｽﾞ…』

「指輪の件か？」

A『…うんっ、』

「ほんで喧嘩したん？」

A『なんでわかんの…っ、』

「お前が泣いてる時ってだいたいそうゆう系の時やん？」

A『…廉っ…』

「おおお笑泣くなよ笑こんな時間に電話出れるって事は一緒におらんの？」

A『うん…っ別々に寝よって言った』

「そっか…こんな時に報告なんやけどさ笑」

A『…なに？』

「…俺、離婚すんねん」

え…
廉が離婚？
嘘でしょ…

A『…冗談やめてよ』

「冗談で言わんわ笑」

A『なんで？、なんで急に離婚するの？』

「…俺ら結婚してから一緒に寝ることほぼ無かったから寂しかったんやろうな」

A『…廉、』

「で、浮気されてた」

A『え…』

何でそんなこと…
こんなに優しくていつもそばにいてくれる人なのに
なんで、浮気なんかしたんだろ…

A『廉、悲しくないの？』

「んー、ちょっとだけ悲しいかな」

A『無理しなくていいんだよ。廉っていつも無理して笑って、自分より自分以外の人を優先して…今までだって私の事優先して悲しい顔なんて1つ見せなかったよね』

「…なんやねん、急に」

A『でもさそんな廉が大好きだった…』