自分以外に一番大切な人。 (ページ20)

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20 紫耀side ページ20

彼女がタバコ吸いたいから
着いて来いって言われて着いてきたけど

紫耀「俺…必要か？」

「平野さんだってタバコ吸うじゃん」

いや…こんな目立つとこ神に見られたら
俺もう言い訳できねぇよ

そう思っていたら
遠くの方から" 紫耀！"って聞こえたから
見てみると

紫耀「え！廉？え？A？」

いやいや…今はまずいよ…

今は色々やばい事がいっぱいある
なんで女性と昼休みに2人で
タバコ吸ってんの？とか
いや、なんで彼女ここにいるの？
とかツッコミどころ満載じゃん？

周りは知らないんだから
それは、俺だけかな…

タバコ吸ってる姿見られたのは
本当にやばい。

Aの顔が何も言わなくても
伝わってくるよ
"紫耀くんタバコ吸ってたの？"って

A『エナ？』

紫耀「え？」

ちょっと待て
知り合いなの？

いや、それはやばいよ…

こいつ俺の嫁の顔知ってたはずなのに
なんでなんも言わねぇの

色々話して結局Aは廉と急に帰っていった

紫耀「お前、嫁と知り合い？」

「え、…あーうん。」

うんじゃねぇだろ。

紫耀「なんで言わねぇの？」

「言う必要ないかと」

紫耀「いや、知り合いなら最初から言えよ」

「どうして？私だって平野さんの家に行って初めて顔が分かったんだから…」

紫耀「今ので完全…って、え？お前さその指輪…」

「え？指輪がどうかした？」

これか…
うわぁ、俺終わった

Aは多分気づいたはず
こいつの存在に…

紫耀「…なんて言い訳しよ」

「何の話？」