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寂しがり屋が故に
誰かに拒まれる事が怖くて
金や名声目当てだとしても
いずれ心が満たされる日が来ると思って
同じ様な生活を続けていた。
そんな俺にとってAは
オアシスだった。
でもそれは幻想の湖なんかじゃなくて
一人の人間で
俺の思う通りにいくはずがない。
誰も俺を拒否しないって思ってるのに
Aにそうされたらという不安が
いつも何処かにあって
「ジミニって最近遊んでくれないよね」
上手くいかない葛藤ともどかしさに
珍しくきついアルコールを浴びる様に飲んで
暫く会ってなかった女を呼んで遊んだ。
甘ったるい匂いがキツいと思ったけれど
アルコールとその匂いで
Aの事を考える時間が少しでも減るなら
良いと思った。
「そう？まぁ、俺も忙しいから。
でも今日呼んだじゃん。」
「そうだけどー、
ていうかいつになったら
家連れてってくれるのー？」
適当に肩を抱いて誤魔化した
その向こう側に
Aとあいつの姿を見た時
本当は酔いなんか一気に冷めて
本当に狡い事をする気しか起きなかった。
ぶち壊してやろうって。
俺以外の誰かといるAなんて。
「ごめん、帰って。」
だからカフェを出て暫く歩いた後で
その甘ったるい匂いを手放した。
何か文句を言ってたけど
そんな事どうでも良かった。
ただそのまま連絡もせず
Aの家に向かう頭しかなくて
少しふらつく脚で向かった。
ぶち壊そうなんて
Aが傷付く事はしたくないのに。
でもそれよりも
自分が傷付けられた感覚が
勝ってしまったのだ。
何で俺じゃないの？って。
もうこれ
完全に好きなんじゃんって
酔ってる頭は妙に冴えていた。
きっとAの家の前で
捨てられた犬みたいに
蹲ってたからだ。
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のぐり(プロフ) - pcmtpokさん» ありがとうございます。例え一人の人間として見ていてもジミン氏の魅力の前では少し怯んでしまう主人公にしたかったので、伝わってよかったです。最後まで読んで頂きありがとうございました😌 (2021年10月22日 22時) (
レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - かこさん» ありがとうございます。数多くの人と出会っても自分が本当の自分でいられる人ってほんの一握りですよね。私も憧れる気持ちで主人公を描きました笑最後まで読んで頂きありがとうございました😌 (2021年10月22日 22時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
pcmtpok(プロフ) - とても！、すきでした！！主人公の鈍感な感じと、恋心に気付いたけど相手が芸能人だから気持ちに蓋をする感じ…そしてジミンの闇から救うとか嫉妬深いところとかも全てすきでした… (2021年10月22日 5時) (レス) @page23 id: 3d87e6b98f (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - また素敵なお話ありがとうございました。女の子の空気感がとても好きです。私もそんな女性になりたいなぁ。とおもいながら読んでました。沢山の人と知り合っていく中で、本当に気楽に付き合える人って一握りですよね。そんなことを改めて感じました。お疲れ様でした！ (2021年10月20日 23時) (レス) @page22 id: 21092e6db4 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - Tentenさん» ありがとうございます。親戚の人のような気持ち分かります(笑)私も途中から我が子を見守る気持ちで書いてました。最後まで読んで頂きありがとうございました😌 (2021年10月20日 22時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐり
| 作成日時：2021年10月16日 0時
