-29 ページ29
.
.
.
容赦なく振り払ったジミンの手の向こう側で
準備万端のジョングクがいつもと変わらない
可愛らしい笑顔で立っている。
こないだの一件は夢だったのかなと
漫画みたいな事を考えてしまう程
何の変哲もない。
「ヌナ」
一刀両断されたジミンを
テヒョンが慰めるという一連の流れを傍に
ジョングクが隣に立ってボソリと。
黒い髪は濡れ髪の様にセットされていて
表情に反して可愛いというより男らしさが際立っている。
「今日新しいガールズグループ来るって？」
何を言うか少し身構えたが
ジョングクの話題は私の予想を外すもので
肩の力が抜ける。
「あ、そうそう。
急遽今日一緒の撮影になったってね。
ジョングギも気になるでしょ？」
年齢的に一番近いジョングク。
何歳か差があるとは言え
色んな観点から興味を持っても不思議じゃない。
私の問いかけに
2回無言で頷いた後"まぁね"と
宙を見ながら言ったジョングクは
「でも恋愛対象にはならないかな。」
直ぐにそう続けると
高い所から見下ろす様に私に視線を移して
「俺は年上が好きだから。」
ニッと歯を見せて笑いながら
私の左側の髪をそっと耳に掛けたのだ。
思わず大きく身体を下げると
すぐそばにあった自分の鞄が
ボタッと野暮ったい音を立てて落ちた。
だって今ここには
私とジョングクだけじゃなくて
ジミンもテヒョンもいて
他にスタッフも何人かいて
「え？二人、どうしたの？」
ジミンの声がすぐ隣で聞こえたけれど
今こそ咄嗟に上手い嘘を言うべきなのにーーー
「失礼します！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1545人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うん - セリフの前に名前が無くて読みずらい🥹登場人物が多いから区切りつけて欲しいです🥹 (2023年2月23日 7時) (
レス) id: a404a2b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ぱんださん» こんばんは！いつもありがとうございます。私もゆるゆると書いていくので、気長にお付き合い下さると嬉しい限りです(笑)紆余曲折ありそうですが、見守って下さいね。 (2021年9月27日 0時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - のぐりさん、こんばんは。今回もすごく引き込まれながら読んでます。この後の展開楽しみ〜！くっついてくれたらいいな〜と淡く期待しながら(笑)更新楽しみに待ってますね。あっ、全然まてるのでのぐりさんのペースで！！ (2021年9月26日 23時) (レス) @page39 id: 5af68208b2 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - amoさん» こちらこそいつもありがとうございます。ご期待に添えられるか分かりませんが最後まで完走頑張ります。 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - わわ！新作だ…今作も楽しみに読ませていただきますー！癒しの供給感謝です…！ (2021年9月17日 23時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぐり
| 作成日時：2021年9月17日 23時
