第三百六十七訓 ページ26
……とは言ったもののどうすんの私!?
ただいま部屋でチョコと睨めっこ中。
渡したくな過ぎて恥ずかしいのだ。
いや渡さないとどうにもならないけども。
沖田「A、居ますかィ?入りやすぜ」
『ッ!?』
そうこうしている内に総悟が来てしまった。
…………いや、え??
(やばっ、!!?)
サッ、とすぐさまチョコを隠した。
______スラッ、
すると、次の瞬間開かれる襖。
沖田「見廻りの……って、あり?なんか隠しやした?」
『ッい、いや何も隠してないよ?それよりどうしたんだい?』
沖田「…?あぁ、見廻りの時の事で……」
あっぶねーー!!!
バレる所だったと安心しながらも会話を続けようとすると……
_____スラッ、
土方「オイA、幕府の招集がかかったんだが、」
『え”ッ、』
やべぇ今度はトシ来たァァ!!!なんで今に限って!!?いや丁度いいのかもしれないけどこんな綺麗に二人揃って集まらないでもらっても!?
『ト、トシ……』
土方「あ?何だよ。つーか何で総悟いんだ」
沖田「何でィ、居たら悪ィですかィ?あっもしかして嫉妬?女々しいぞ土方ー」
土方「ンだとテメェ…ッ!!」
(いや…ポジティブに考えようポジティブシンキングだよ私)
今なら渡しやすくない??一対一じゃないし、義理だから的なそーゆーのを言えば、ね??
よしいけ私!!!頑張れ私!!!
『そ、総悟、トシ、』
何とか恥ずかしがりながらも私が声をかけると、喧嘩(と言ってもトシが怒鳴ってるだけ)をしていた二人は、同時に此方を向いた。
土方「……あんだよ」
沖田「何ですかィ?」
あ、やっべ緊張する。
『あー…えーッと……あの、その…』
後ろ手に持っていたチョコを、ギュッと握り締めた。
二人は「?」を浮かべたまま。
そんな二人から目を逸らしながらも、意を決しそっと箱を前に出した。
『ぁ…あげる』
「「…………え」」
アッ、顔熱い。絶対今の私の顔真っ赤。
『っ近藤さんとで三人ずつ味わって有難く食べる事!本当に仕方なく渡しただけだから!!』
早口で捲し立て、そのまま残りの一つのチョコを持って部屋から駆け出した。
.
「…土方さん」
「……なんだ」
「近藤さんの分も食べて良いですかねィ」
「駄目に決まってんだろ」
「じゃあ土方さんの」
「絶対ェやらねーからな!!!?」
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きょ - いやん❤️センシティブ❤️ (1月17日 20時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - めっちゃ好きです……。今一気読みしている途中なんですが、ここの章を何回も読んでしまいますw 夢主ちゃんが神楽ちゃんを攻めて、赤くなっちゃう神楽ちゃんとそれに嫉妬する沖田君たちが見たい…!!もちろん書けとは言いません!応援してます!! (2023年2月26日 19時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
mia - 作者様神っす!ヤァバイ最初のイチャイチャが…(鼻血)これからも応援させて頂きます!!👍 (2021年10月3日 20時) (レス) @page4 id: 220694a240 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 神楽ちゃんのハーフツインテが見たいーーーー‼️ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 仲いいナお前ら↓ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月27日 22時