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百五三 ページ3

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「お止めなさい、信雄。
貴方の態度は父である信長様への冒涜と知りなさい」

また1人と加わってきたのは生駒吉乃。あまり厄介事に絡まれたくは無いのだが、流石に何も言わず側室を無視するのも失礼。結局少し留まることになった。

「母上…俺は…!!」

「全く…元服なさった信忠様や戦功を上げ続ける信孝様を見習いなさい。貴方はたった一つの功で舞い上がっているようにしか見えませぬ。
申し訳ありません、光慶様」

「いえ、私にも非はありますから。
では急いでいますので、失礼致しますが、お言葉添え感謝致します、生駒吉乃殿」

俺は織田信雄、吉乃の双方に会釈程度に頭を下げ、その場を後にする。信雄からは中々の熱い視線を感じた。これはある意味目をつけられたかもしれない。
そんなことを考えながら、せっせと城を駆けた。
さて、よく付きまとっていた三成(保護者[仮])は秀吉に呼び出され、今日は不在だ。すみません、今度一緒に走り回りましょうね、なんて意味のわからないことを言って謝罪してきた。俺がただ、城の中を走り回る意味のわからん役目を請け負ったと勘違いしているのではないか。まあ、あの天然さではそうかもしれない。

「信雄様には多分嫌われたな」

まあ別に特に気に止めることもないが。
その後、宴は盛大に行われた。信長は、というと終始話すことも無く、恐らく杯でただ水を飲んでいた。退屈そうだ。とは言え自分も退屈だ。食事を少し口にして、酒には手を付けず。
光秀は遠い席で他の家臣共に酒に付き合わされている。三成は秀吉に酒を勧められ、呑むとすぐに酔ってしまった。俺の隣ですやすやと眠っている。

「よぅ!(あん)ちゃん、お前が新人かァ??
ったく、なんだよ全然飲んでねぇじゃねぇか」

突然どっか、と俺の隣に腰を下ろしたのは聞いたことのある声だった。顔を向けると先ず目に入ったのは真紅に染まった髪。最早血にさえ見える。

「森長可…様…」

森長可は俺の顔が見えると、眉を顰めた。まさかあんな一瞬会った顔を覚えているのか?いや実際俺が覚えているが。身なり全く違う俺に気付くのか。

「お前どっかで会ったことあるよなァ?」

「気の所為かと」

ここは平静を装うしかない。あれは武田に居た時だ。気付かれたら分が悪すぎる。
森長可は俺の顔を掴み、顔を近付けてきた。流石にこれには動揺をせざるを得なかった。

「俺が間違うわけねぇだろ、お前の匂いどっかで覚えてるぜ」



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設定タグ:戦国時代 , 男主 , BL   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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愛之助(プロフ) - パパゴラスさん» ウッッッッありがとうございます!末代まで語り継ぎます() あと少し(?)頑張ります! (9月2日 16時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
パパゴラス(プロフ) - もう少しで完結と聞いてなきました。読んでると胸が締め付けられて…もう…もう…(語彙力の崩壊)頑張ってください! (8月31日 9時) (レス) id: 665c1b4e56 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 如月真さん» アーッ!奥様イケマセン…私も貴方のことが好きです…(?)(((失礼しました。本当に嬉しい限りです!!ゆっくりゆっくり気長に最後までお付き合い下さると嬉しいです! (8月29日 23時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 名無しさん» 爆発してますか!!?それはとても嬉しいです(血涙) もう少し…なんですよ…何だかノロノロやってたのが寂しく感じてきます…笑 ありがとうございます!無理せず頑張ります! (8月29日 23時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
如月真(プロフ) - 好き… (8月29日 20時) (レス) id: 57a41376e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛之助(元大手裏剣) | 作成日時:2020年8月16日 18時

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