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百六二 ページ12

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「自分で走れますよ!いい歳なんですからやめてください!」

「うるさい、自分から場所を敵に悟らせるな」

面倒臭そうな顔をしている信長は、俺を降ろすと近くの店に寄って行ってしまった。こんな危ないときでも関係なくうるさい心臓。やっぱり、どんな信長になっていようと好きなんだと気付く。
すると、背後から気配がした。直ぐに思い出す、追われているのだった。刀を構えて、振り返った。

「っ花果…また…」

ギィン、と糸が擦れる音が耳に響いた。不愉快だ。彼女の亡骸はボロボロだと言うのに、糸により繋がれた四肢は不可思議に曲がっている。町の人々は恐れ悲鳴をあげ、皆屋内に入っていった。
亡骸をこんな扱いをするとは、どこの外道なのか。怒りがふつふつと湧く。こんななまくらな身体でも、

「…楽にしてやらないと」

糸を狙って、刀を振り上げた。

「はぁ!?」

押し負けた。糸はビクともしないのだ。糸を斬ることは諦めた。直ぐに糸を伸びてきている先を追う。だが、そう簡単に見つかりはしない。その間にも花果の亡骸は亡骸とは思わせないほどの力で忍者刀を振ってくる。

「っ信長様は何をしていらっしゃる…!!」

「行くぞ光慶!」

信長は店に入ったはずなのに、全く違う方向から馬を連れ戻ってきた。俺は、花果をどうするかと考えていると、信長は花果の服を掴み吊り上げるように馬に乗せた。
俺はそれをみて、すぐもうひとつの馬に乗り腹を蹴った。

「切れんのだろう。なら、引けばよい。そらでてきたぞ」

信長は何食わぬ顔で前方に出てきた男に、花果が握っている忍者刀を投げ付けた。その動きは忍よりも速く見えた。

「やれ光慶」

男の脚に刺さったそれに身動きが取れなくなった男は真っ直ぐ向かうAの刀によって首を刎ねられた。随分呆気ない最期だったと首を刎ねる前に考えていたのだが、その時見えたのだ。その男の脚には糸が刺さっていた。

「信長様、あれは本体では無いです」

「嗚呼、伊賀衆だ。だが頬の刺青、能力の高い上忍の証だ」

少しずつ、近付いている。伊賀との戦いが。
それにしても、俺もボロボロだ。首絞められるわ、花果に手こずるわで大変だった。
でも、信長はもう大丈夫なんだろうか。精神的に1番病んでいる。俺が居ない世に価値はないと言った。あの少しの時間でなにがあったのか。

「あの……その忍に何か言われたんですか」



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設定タグ:戦国時代 , 男主 , BL   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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愛之助(プロフ) - パパゴラスさん» ウッッッッありがとうございます!末代まで語り継ぎます() あと少し(?)頑張ります! (9月2日 16時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
パパゴラス(プロフ) - もう少しで完結と聞いてなきました。読んでると胸が締め付けられて…もう…もう…(語彙力の崩壊)頑張ってください! (8月31日 9時) (レス) id: 665c1b4e56 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 如月真さん» アーッ!奥様イケマセン…私も貴方のことが好きです…(?)(((失礼しました。本当に嬉しい限りです!!ゆっくりゆっくり気長に最後までお付き合い下さると嬉しいです! (8月29日 23時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 名無しさん» 爆発してますか!!?それはとても嬉しいです(血涙) もう少し…なんですよ…何だかノロノロやってたのが寂しく感じてきます…笑 ありがとうございます!無理せず頑張ります! (8月29日 23時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
如月真(プロフ) - 好き… (8月29日 20時) (レス) id: 57a41376e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛之助(元大手裏剣) | 作成日時:2020年8月16日 18時

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