君をさがしてた。episode2 …2 (ページ34)

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監督「…まあ、これを作ったのは紛れもない天才だろうな。

これほどの楽曲を使わないという選択肢が、俺には思い浮かばない。」

もっとストレートに言ってくれればいいのに、まどろっこしい言い方をするから。

私は一瞬だけ理解が遅れて固まる。

でもその次の瞬間には、体の芯から熱くなるような高揚感に襲われ、震える両手を胸の前に持ち上げてグッとガッツポーズを決めた。

柴田「…題名が書いていないようだけど、決まってないのかな？」

「いえ、決まっています。

今までの止まっていた時間が動き始めて、
色んなことがあったこの4ヶ月でした。

でもそれはまだ始まりで、
圭介や奈々絵と同じように、私の成長もまだ終わらない。

…苦しみも困難も乗り越えながら

私の未来は、これからも続いていく。

そう言った意味も込めて、やはり題名はこれしかないと思いました。」

私はテーブルに近寄りボールペンを手に取ると、たった一枚ある歌詞カードの一番上にこれを書き加えた。

“NEVER END”

episode2 才能の脱皮完

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