君をさがしてた。episode2 …2 (ページ3)

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「…ありがとうございます。」

2人の思いを聞いて色々ぐるぐると考えてみたけど、最後に出てきた言葉がそれで。

「今すぐはムリでも…私も努力します、私を、成長させてください。」

この人達となら、少しずつ私も大人になれるかもしれないと思った。

私は半分だけ中身の残ったグラスを持ち、中のミントをマドラーで潰して残りを飲みきり
すぐに個室外に控えていたウエイターにお代わりを頼んで、再び前へと向き直る。

「……。」

初めてだった。自分の態度を真正面から叱られたのは。
お前が間違ってると言われ、それを納得させられたのは。

そして、この2年間、メンバーと上手くいかないことで苦しみもがいてるのは自分だけではなかったと、今日初めて知った。

「…すいませんでした。」

直人「え？」

直己「……」

「私、も。この2年間の中で…なんで私ばっかりって、卑屈になってた部分もあると思います。人それぞれの考えがあるのに、そうゆうの全部無視して、私も…皆と向き合う事から逃げてました。ごめんなさい。」

彼らに深々と頭を下げて。

「ーー2人が居てくれて良かった。2人が私にその事を気付かせてくれました」

私が今彼らに送れる精一杯の感謝の意を示した。

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