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直人「でもさ、俊介さんはAの師匠なんでしょ？ならやっぱ、一番に相談すべきなんじゃない？」
「んー…」
直人「もし怒られるとしてもさ、Aに作詞の色んな事教えようとしてくれた人なんでしょ？ならきっと、Aにとって良いアドバイスくれると思うけどな」
「そう、ですかね…」
直人の言葉に、Aは心の中にある事を思い付いていた。
ーーー…。
「大木さん」
「おう、どうしたA」
撮影終わり、この後のメンバー個人のスケジュールを確認していたマネージャーを呼び止めたA。
「明日の私のスケジュールって…」
「明日、って15日でいいんだよな？ちょっと待ってな。…んーと、おお、朝 スッキリ！に出たらその後は空きだな、ドラマもねえよ。良かったな半日オフじゃん。」
「あ、ですよね。」
「ん？どうした、なんかしたいのか？」
「ーー私明日 日帰りで札幌行ってきて良いですか？」
「さ、…札幌ッ？！」
「はい。」
なんで！？と驚くマネージャーに、しっかりと頷くA。
「俊さん今札幌に居るんで、会いに行ってこようと思います」
「はっ！？え、こっちで会えばいいじゃん！」
「お互い忙しくてなかなか時間取れないので。明日逃したら私オフないですよね？」
「…ないですね。」
「という事なので明日行ってきます」
「……チケット取れるの？」
「………。」
「うん、ね。わかったよ、スッキリ！終わる時間に合わせて飛行機のチケット取っとくな。」
「ありがとうございます、！」
そして翌日。羽田空港第一ターミナルロビー。
『いいか、着いたら必ずすぐに俊介に連絡すること！』
「はい。」
『航空券は向こうに着くまでなくさないこと！』
「はい。」
『機内でもサングラスは外さないこと！』
「はい。」
『知らない人について行っちゃダメだからな！』
「…大丈夫です。もうそろそろ搭乗案内の時間なんで切りますよ。」
『おっけー…気を付けてな』
「はい、行ってきます」
マネージャーとの通話を切り即座に電源をオフにしたA。
(…よし。)
彼女を乗せた飛行機は、いざ北の大地札幌に向けて飛び立った。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年11月16日 0時
