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子犬が四匹 ページ5

やることをやり、中也が寝たのは午前二時頃
色々心配事があるため四時間後には起きる予定


「あ゙〜寝た気がしねェ」


朝日もまだ昇っていない
夢も見ていない
ずっと目覚めているかのような浅い眠りだった


子犬に飯あげて飯食って顔洗って歯を磨いて着替える
そういえば今日は燃えるゴミの日だったか
出しとくか
手に持ち家を出る
もう車が来ていた
ゴミのことなんかすっかり忘れて車に乗り込む


きっと眠気と戦っていて頭が冴えて居ないのだろう
となると彼が持っているものはなんなのだろうか
彼が気づく前にその正体はわかる


「わん!」


「ん…?………はぁ!?」


反応が遅かったが今のですっかり目覚めたようだ
目を見開いて硬直することしか出来ない
ゴミと犬を間違えた、まさかの二度目だ
犬は入れるのか、犬アレルギーのやつは居ないか
これまでになく混乱していた


そうこうしている間に着いてしまった
仕方なく中也は子犬を抱えてビルに入る
警備員はあの運転手と同じく不思議そうな顔をしたものの止めはしなかった
犬を入れて良かったからなのか幹部だからかなのかは判らない
まあ入れるならそれでいい


とりあえず首領んとこ行くか
エリス嬢が気に入ってくれたらいいんだがな
こいつも暇じゃ無くなるだろうし


ちらほら人がいる
すれ違う時に見て見ぬふりをする者
同様しまくる者
何一つ変わらない者など様々な反応だったが
挨拶に対する返事は全て「おう」で済んでいた


首領の部屋の前
ノックを四回


「失礼します」


「おはよう中也く…ん?」


書類から中也に目を移す
そこには犬を持った中也がいた
エリスは眠たそうに擦っていた目を輝かせ中也の方に寄ってくる
一方の森鴎外はどの言葉をかけるべきか
口の中で言葉を転がしていた


「えーっと……まずはその子の名前は何かな」


沈黙の末出た一言目がこれだった

子犬が五匹→←子犬が三匹



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麗華(プロフ) - 月城 凛月さん» 返信遅れてすみません😭生きる糧なんて…!そう言っていただけて光栄です!コメントありがとうございます🥰 (6月24日 21時) (レス) id: d10c041322 (このIDを非表示/違反報告)
月城 凛月 - 中也に飼われたい…生きる糧や…(尊敬の目) (2023年4月8日 21時) (レス) id: 430ee1c6c8 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 文ストぽっぽさん» 嬉しいです🥰中也さんに飼われるのであれば健康に気をつけて!コメントありがとうございます🥹 (2023年3月31日 21時) (レス) id: d10c041322 (このIDを非表示/違反報告)
文ストぽっぽ - 中也が可愛すぎるぅ!生まれ変わるならいぬでもいいかもしれない… (2023年3月31日 21時) (レス) id: 550fd98a77 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» ありがとうございます!!励みになります!!続きをお楽しみに🤭 (2023年2月25日 11時) (レス) id: 2af9c84d92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗華 | 作成日時:2023年2月6日 15時

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