たぶん、夢。 (ページ14)

今日:22 hit、昨日:41 hit、合計:516,085 hit

. ページ14

▽

「せっかくだし、一回見に行ってみようかな～」

「…僕、チケット取りましょうか？」

「え！いいの？」

次のお誘いが来るとは思ってなかったので
思わず声のトーンが上がってしまった。

「来週から他の球場での試合になるんで、
札幌ドームでの試合は少し先になりますけど。

それでも良ければ。」

野球、詳しいんだな、男の人はそんなもんか…

「私はいつでも大丈夫、
大谷くんの都合が良い日に
一緒にチケット取ってくれないかな？」

「了解です、また連絡しますね。」

「ありがとう！

あ、喋ってたらもう駅ついちゃったね。
今日はありがとう、すごく楽しかった。」

「こちらこそ、ありがとうございました。
こんなに女の人と喋ったの初めてかもしれないです。

また、チケット取れたら連絡しますね。」

それじゃ、と
頭を下げて歩いていく大谷くん。

(てっきり電車乗るもんだと思ってた…
歩かせちゃったのか、申し訳ないな…)

あとで連絡いれておこうかな、と思いながら改札を通る。

(女の人と喋り慣れてない、なんて嘘でしょ…！)

さらっと、言ってのけたあの言葉が頭から離れない。
私、顔赤くなってなかったよね…？

(今日、一緒にいて居心地よかったし
あんなにフランクに喋れる人、モテないわけないじゃん。

スタイルも良いし、顔もちっさかったし。

会社ではきっと色んな人から
言い寄られてるんだろうな、
イケメンは大変だなぁ。)

構ってもらうのは申し訳ないと思いつつ、
北海道での唯一のお友達が誘ってくれるなら、
一緒に遊びたいなと思った。

とりあえず、一緒に野球観戦楽しみだな。