第十四話.尼伊月【十二日月/味噌田楽】 ページ14
悔しい悔しい悔しい!!!
何故?!どうして?!
あなたあそこで負けたじゃない!
日輪刀を折ったじゃないの!
しかも私に深い一撃を与えた?
あの数年そこらしか生きていない小娘に??
ああ、もう!なんなのよ!本当についてない!
プライドがズッタズタ。
割と直ぐに治った腹を抑え、憎しみに燃えた目で彼女が去っていった道を見る。
「何だったかしら...ああ、そうだ。月之音叶乃。私は貴様を確実に殺.す精々首を洗って待っている事ね。」
その言葉は、月の彼女に聞こえたか否か...
尼伊月も血濡れのそこを立ち去ったのであった。
※
「.....」
「.....」
木々の合間をぬって外へ出た時。
「え、え、何この子!お、鬼?その割には襲ってこない...」
何よ、人みたいなのはそこら中にいるじゃない。
....ああ、見たことがないだけ?それとも皆顔が良いから?
喧嘩売ってるの??
こちらをちらちらと見ながら刀を握る金髪の少年をじっと見つめる。
「....ちょっとあんた、ここどこか分かる?」
「ヒエッ」
なんだヒエッって。
失礼だな私が怖いのか??
今はお腹減ってないから食べないけどお前なんて小指で倒せるぞ?(本当)
若干イライラとしながらぎろりと彼を睨む。
「ねえ、知ってるの?知ってないの?私今苛立ってんの。早く教えてくれない??」
「アッ、俺もわかりません...」
その答えを聞くと、あっそうと言ってもう用はないと言うように去ろうとした。
そう、去ろうとしたのだ。
「...何よ」
「....やっぱり君、鬼だよね?」
そうだけど。と即答すると、彼は震えながらもまた口を開く。
「じゃ、じゃあ、なんで俺を食べないの?」
「食べてほしいの?」
「いや!違うよ?!」
あたふたとする彼を見てるとなんか面白い。
こいつ見てて飽きないな。
彼こと我妻善逸が少し気に入った瞬間だった。
「うん、あんた面白いから見逃してあげる。だからさっさとお行きなさい。」
「えっ」
呆然とする彼を置いて、私は空を飛んで累くんを探すのであった。
※
「あ、見つけた。」
どうやら今は戦っているらしい。
これは助太刀をした方が良いかしら。
いやでも余裕そうだな。ほっとくか。
柱とかなんだっけ....あのあれ。あと二つあったじゃん。
あれのトップ?が来なけりゃ大丈夫デショ。
そんな訳でスタンバイしながら見守ることにした。
ちなみに場所は累くんの上空です。
上から見てもかわいい。
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如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】修正終了しました。次の方どうぞ。 (2021年8月13日 22時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - 【如月/主/修正】お話をそのままコピーしたのでルビがおかしくなっているので、集成させていただきます (2021年8月13日 21時) (レス) id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - すみません、リレー小説を書きたいと思うので、パスワードを教えてくださると幸いです。 (2021年8月13日 19時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - 【日光隊\雫日 桜庭薫\こうしんしました】 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 極楽蝶*さん» 素早いご対応ありがとうございます。では、改めましてこれからよろしくお願いします。 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 2214ae1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魑魅 零 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/SudamaRei21/
作成日時:2021年7月10日 17時