【ハイキュー】音駒の3年マネージャー① (ページ17)

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東北遠征ページ17

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「Aさんの高校、音駒だったんですね」

「あれ、言ってなかった？」

「…」

体育館に移動している最中、そう言ってわざとらしく飛雄に笑いかけると、じとっとした目で睨まれる。

「飛雄、また大きくなったね」

羨ましいなーと自分の身長と比べるように手を伸ばしていると、何やら自慢げな顔をされてしまった。

「あ、そういえば徹とはじめとは会ってるの？」

「はい。ちょっと前に練習試合しました」

「え！」

いつもどうでもいいことばっかり電話で話すくせに、なぜそんな面白いことは言わないのかと、脳裏でピースをする徹を手で払う。

「それでどっちが勝ったの？」

「烏野です」

いや勝ったけど、及川さんが最初からいたら…と何やら険しい顔をして考え出す飛雄に、私は首を傾げるしかいないでいると、ちょこんと後ろから袖を引かれる。

「Aちゃん、パイプ椅子出しに行こう」

影山も。みんな着替えはじめてるよと、ブツブツずっと何かを呟いている飛雄に呼びかける潔子ちゃん。

呼んでくれてありがとうとお礼を言って潔子ちゃんと歩き始めると、飛雄もハッとして走り出す。

「ちょ、飛雄あっちあっち！」

反対だよと焦って通路を教えてあげると、ウス！と元気に返事して更衣室へ向かっていった。

◇