066 事情 ページ16
「ちなみに旭は１，２年の女子には怖がられ、３年の女子にはなめられています」
「あうっ」
「スガさん、旭さんが密かにダメージ受けてます！」
「男と女子のかっこいいはちがう……？」
「そうそう。日向が思うのは漢気溢れる、とか熱血とかワイルドさだろ？ 女子が求めるのは、顔、優しさ、清潔さ、クールさ、とかかな」
「じゃあスガさんモテモテですね！」
「……へっ？」
いつの間にか、話に参加する人数が増えていた。
田中に辛辣な言葉を吐いていた菅原までも話に参加している。
男子高校生はそういう話に敏感なのだろう。
「あー、確かにスガはモテるかもな」
「な、なんだよお前ら急に……！」
「男からもモテそうっス！」
「ほんと止めてくれ」
「スガさんは彼女作らないんですか？」
「んー。今はちょっとなー、いたことはあったけど」
「ふーふー！」
「冷やかし方が古いわ」
少し照れながらも、自分の恋愛事情を話す菅原。
一通り話した後、そんなことより、と話を変える。
「俺は月島の話が聞きたいなー」
ねえ月島、と問いかけるが反応がない。
「お、たぬき寝入りかー？ 今、そっちに行くぞ」
「スガさんこわっ」
「何気に目的のためなら手段を選ばない人だよな」
月島の話をなんとしてでも聞くべく、自分の布団から出て月島のもとへ行く。
そして月島の布団の中に潜り、ニヤッと笑う。
「よ。やっぱり起きてた」
「……もう寝ますので」
「お話聞いてからね」
普段は優しいフレンドリーな先輩で通っている菅原だが、このときばかりは皆が思った。
菅原に狙われたらおしまいだ、と。
「月島彼女とか今いないの？」
「……いないです」
「元カノ何人？」
「そういうの興味ないんでいません」
「興味ないっておまえマジかよ！」
「でもツッキー告白だけは結構されてたよね」
「ちょっと黙って山口」
「ごめんツッキー」
へえ、と菅原がにやにやしながら月島を見る。
電気は消えていて暗いが、目が慣れてきてお互いの表情は幽かに見える。
そんな菅原に月島は不機嫌を隠さない。
「何ですか」
「いや〜別に〜。ただ――」
――お前って佐藤さんのことお気に入りなのかなって、気になっただけ。
普通に話していた菅原が一転、月島だけに聞こえる声で言った。
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ぴえん - めっちゃおもろくてもうとにかく好きです。ー日本語が変なのは気にしないでくださいー (2020年8月3日 10時) (
レス) id: 243282b2cc (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - しらすパンさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。頑張ります！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: c8d57ac98d (このIDを非表示/違反報告)
しらすパン(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました!!続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年5月29日 21時) (レス) id: d0609b57e9 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます。今この時世ですからね、お互いステイホームで頑張りましょうね！ (2020年5月17日 19時) (レス) id: c8d57ac98d (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - コメ失礼いたします！一からすべて読ませていただきました。とてもおもしろかったです！体調に気をつけて更新頑張ってください。応援しています！(*´∀｀) (2020年5月17日 0時) (レス) id: bace071e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2020年5月16日 21時
