201 悪輩 ページ1
「えー可愛いねめっちゃ美人じゃん」
「高校生でしょ今何年生なの？」
「烏野って聞いたことないけど地方から来てるの？」
「……」
「無視しないでよ〜」
「ばっかお前ぐいぐい行きすぎ。ほら引いちゃってんじゃん〜」
なんと、今私はトイレ帰りにとんでもない光景を目にしている。
潔子ちゃんと仁花ちゃんがナンパされているではないか。
しかも質の悪そうな輩に。
田中西谷どこ行った。こういうときこそお前たちの出番だろ。
潔子ちゃんは慣れているのだろう、仁花ちゃんを守るようにして反応していない。
仁花ちゃんは潔子ちゃんがいても怖いのか小さい体が更に縮こまっている。
場所は外の自販機の前で人目につかないわけじゃないけど、男どもに囲まれているから簡単に逃げられない。
マジで大事なマネージャーに何してくれてんの蛆虫のくせして。
「あれ、潔子さんと谷地さん？ その人たち誰？」
「あ？」
「ひ、日向！」
「んだよこのチビ」
「そろそろバス出ちゃいますよ！」
「今行く」
「ちょいちょい」
私が２人の元へ行く前にどこからともなく日向が現れた。
明らかに不機嫌で威圧的な男たち。
仁花ちゃんは少し安心した表情をして潔子ちゃんと一緒に男たちの輪の中から抜け出した。
男たちはそれを許さずに手を伸ばすが、日向くんのガードにより２人は魔の手から逃れる。
「先行ってて！」
「え、で、でも……」
「俺飲み物買ってくから！」
「わ、分かった……！」
日向くんの活躍で女子２人は無事だったが、このままでは日向くんが危ない。
「あ、Aさん！」
「２人とも大丈夫？ すぐバスに戻って烏養さんか武田先生に伝えて」
「分かりました」
「Aさんは……？」
「私も自販機で飲み物買いたいから」
そう言って２人をバスに戻らせた。
きっと今なら誰かしら戻ってるだろう。
潔子ちゃんがいれば落ち着いて状況話せるだろうし、何より今は日向くんの救出だ。
「何お前。かっこつけたつもり？」
「んだよせっかく可愛い子見つけたのによ」
「おい、どこ行くんだよ」
「っ痛……」
「ちょっと何してるんですか」
その手離してください、とあくまで強気に毅然とした態度で相手に牽制した。
何故なら日向くんの襟首を掴んで引き留めていたから。
だが相手は私が女だと分かると明らかに態度が変わった。
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ペトリコール(プロフ) - 続きをぜひとも読みたいです！思い出した際にでも構わないので何卒！ (2022年7月2日 23時) (
レス) @page33 id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き読めると信じてまってます！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page33 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年5月11日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 一気に読んでしまいました！続きがとても気になります頑張って、作者様のペースで頑張ってください！ (2021年3月4日 14時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 若葉さん» お待たせして申し訳ございません。言い訳となりますが普段使用しているパソコンに虫が付いてしまいあまり触りたくなかったので更新してませんでした…。そして原作確認用の漫画にも虫がついていて触りたくない為これからも遅くなります…。 (2020年11月8日 1時) (レス) id: ade71013a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2020年8月1日 11時
