スペードのとある一日 ページ50
「ずっと不思議に思ってた事聞いていい?」
そう言って、JACKをジーッと見つめる。
「いいよ。
で、俺に何聞きたいの?」
「何なら興味を持つの?」
「は?」
不意を突かれた様で、アホっぽくなる。
「今、顔ヤバいよ?」
「ずっと不思議に思ってた、そう言ったからもっと重要な事かと思ってたんだよ!」
仕方ないだろ!と恥ずかしそうに、顔を隠す。
「で?
返答は?
どうなの?」
「何にも興味は湧きません。
ていうか、そんな事をずっと不思議に思ってた訳?」
「悪い?」
「いや、悪くは無いけどさ。
何で気になったのかなーって。」
それはねと、笑い出す。
「JACKさぁ、車の運転は難癖つけてしないでしょ?
だから、バイクならイケるんじゃないかなーと思って。
どお?」
眼をキラキラ輝かせながら話す。
「え、いや、そういう問題じゃないんだよ?
分かる?」
「いや、分かんない。
とりあえず一回、一回バイク乗ってみ?
俺のでいいからさ。
丁寧に教えるし。
ね?
やろ。」
強引にJACKの手を取り、駐輪場へと向かう。
「や、だから、そういう問題じゃないんだってー!」
駄々を捏ねながら叫ぶJACKを、無理矢理連れて行くスペードでした。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時