検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:7,484 hit

同胞 ページ36

取り敢えず、中に入れてもらい、詳しい話し合いをする事になった。

「ふーん。
で、QUEENさんはS-A側に寝返ったと。」

「そうよ。
Aちゃんも凄い経歴ね。
総理の隠し子なんて、、、。」

「別に凄くも無いよ?
産まれて直ぐに、施設に入れられたみたいだし。」

「何でそんな事知ってるの?」

「何でって、養子だって事は、今の両親に知らされてるから。」

成程。

でも、疑問が残る。

何故、彼女の暗殺を、ボスは依頼しなかったのだろう。

その方が、トランパーにとっては都合がいい筈。

他にも引っ掛かる部分が。

S-Aは、トランパーに居る暗殺者全員を殺す計画を、ボスが考えていると言っていた。

確かに、あの人ならやりかねない。

なら、何故S-Aを未だ殺さないのか。

S-Aも、抜ける前はトランパーの暗殺者だった。

その時から、計画はやり始めていただろうに。

なのに、未だその命令は出ていない。

何か見落としている気がする。

何を見落としている?

総理の存在か?

いや、違う。

なら、この子自身か?

それも違うな。

何にせよ、S-Aが掴んだ裏事情には、穴が多すぎる。

このままでは、本当に誰かが犠牲になりかねない。

早いとこ、ボスが考えている計画全部を、暴き出さねば。

「どうしたの?
そんな難しい顔して?」

「ん?
何でもないよ。」

ニコッと笑ってみせるが、それが逆に怪しまれた様だ。

「嘘。
何か考えてたでしょ?
トランパーの事?
それともS-A皆の事?」

勘が鋭いな。

「違うよ。
いや、S-Aの事は考えてた。
皆カッコいいなぁって。」

嘘だと言わんばかりのジト目で見られる。

「本当だよー?」

まあいいけど、そう言うと、宿題を出してやり始める。

興味が逸れて良かったと、ホッと胸を撫で下ろした。

同胞→←同胞



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.8/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ , 舞祭組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。