検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:7,512 hit

裏切り ページ30

俺が目を覚ましたのは、四天王からの奇襲があった三日後だった。

「あ、起きた。
どう?
まだ全身の痺れは残ってる?」

サードが俺の右手の包帯を替えながらそう聞いた。

「残ってない。」

「良かった。
JOKERさんが作った解毒剤が効いたんだね。」

包帯を替え終えたサードは立ち上がり、先程まで俺の右手に巻かれていた包帯を持って、その場を離れようとする。

「それより、あれからどうなった?
Aは?
無事か?」

「無事よ。」

俺の質問に返答したのは、此処に居るはずのないQUEENだった。

「え、何でQUEENが此処に、、、?」

「話すと長くなるけど?」

ベッドの傍に置いてある椅子に腰掛けながら、それでも聞くかと、俺に訊ねる。

QUEENとやり取りをしている間に、サードはいつの間にか、その場から姿を消していた。

「長くなっても良いから聞くに決まってる。」

「そう言うと思ってた。
じゃあ、私達が依頼された任務の内容から話すから。」

そう言って、QUEENは話し始めた。

「私達はボスにある人の護衛を頼まれたの。
貴方達がトランパーに楯突いた後にね。
その任務をしていて、新四天王はトランパーにあまり居ない日々が続いたの。」

「そのある人って?」

「私も詳しくは分からない。
取り敢えず、その問題は置いといて。
私達が任務をしている間、貴方達がトランパーの暗殺者を救出していた所為で、暗殺者の数が減ってきた事に気付き、私達、新四天王がボスに黙って、独自に調べる事になったの。」

「ボスに黙って、、、。
そんな事良いのかよ?」

「良くないよ。
けど、ボスの事を何となく、信用出来なかった、、、。」

そう言って、QUEENは俯いた。

「まぁ、良い。
調べるって、どうせ俺らがやってるって分かってたんだろ?
特に、ACEの奴が。」

「そうね。
私もそうだけど、ACEだって確信が無かったから、それを得る為に調べていたの。
まあ?
調べなくったって、どうせ貴方達の仕業だって分かってたけど?」

俯いていた顔を上げ、QUEENは苦笑いをした。

同胞→←裏切り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.8/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ , 舞祭組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。