成功とお説教 ページ11
ニュートの手をギュッと握ると、ニュートも握り返してくれた。
…ニュートに初めて会った時…。月が綺麗だったな…。
「生まれぞこない」「生まれぞこ…」「生まれ…」「…」
さっきの声が消えていくのがわかり、冷たく冷えた体が温かくなっていく。
ふと目を開けると、ニュートは心配そうな顔で私の手をしっかり握っていた。氷は全て消えている。
『やった…！！ニュート、出来たよ！』
ニュート「よかった…。でも、なんで氷を出したの？」
『えっと、氷を自分自身で制御出来たらいいなって思って』
ニュート「なんで僕がいないときにやったの？」
『そのほうが心配かけないかなって思って。…ニュート？』
…あ、やばい。
ニュートを取り巻く空気がひんやりしている。
ニュート「なんでAは自分の体を大切にしないの？」
『え、あ、その…』
ニュート「僕がトランクの中から出てきたら、Aは青ざめて今にも死んじゃいそうな顔で苦しんでたんだよ？しかも氷を出しながら」
ニュートが泣いている。泣きながら、怒っている。
ニュート「今後僕がいないときに氷を出すことは禁止！ただでさえAは自分のことを大切にしないんだから少しでも大切にして！……このことはグレイブスさんに言うから」
『え、ちょっと待って、それだけは…』
ニュート「だめ！こうでもしないとAはすぐ練習って言って氷を出そうとするから…」
…あぅ。ニュートは私の性格をよく理解していらっしゃる。
『ごめんね、ニュート。だから泣き止んで？』
ニュート「誰のせいでこうなったって思って…！」
『ごめんなさい。本当にごめんなさい』
タオルを呼び寄せて、ニュートに渡すと、ニュートはガシガシと目元を拭いた。
こうして、ニュートがいないときに氷を出すことは禁止になった。
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リサ - こんばんわ。いつもこの小説を読んでいます。次も楽しみです。闇落ちの方を読んでみたいです。 (9月8日 0時) (
レス) @page28 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - みかんさん» コメント有難う御座います。作品を楽しんで頂けて、とても嬉しいです。闇堕ちですね。有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2019年9月4日 16時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - こんにちは。いつもこの小説を楽しみにしています。闇落ちのほうを読んでみたいです！楽しみにしています！！ (2019年9月3日 12時) (レス) id: 10b371d446 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - きなこさん» 返信遅くなり申し訳ないです。コメント有難う御座います。そう言って下さり、とても嬉しいです。闇堕ちありですね、有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると幸いです。 (2019年8月29日 8時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！！この作品がとても好きなので、いつも楽しみにしてます♪私的には闇落ちルートありだと思います！！これからも楽しみにしてますね。 (2019年8月28日 9時) (レス) id: 5408dae180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイーザ | 作成日時：2019年7月6日 8時
