ニフラーになった私

絶望と風邪 ページ21

…これからどうしよう。もう誰にも直してもらえないよ。

開き直ってニフラーとして生きるか、人間に戻してもらうか。しかし、口から出てくる言葉は「キュ」なので、誰にも伝わらない。呪文も唱えられない。無言呪文はできない。ないないづくしだ。

…私に呪文かけた人、私に何の恨みが？

考えるのも億劫で、私はトランクの床にうつぶせになったまま、目を閉じた。昨日の夜から今日の朝まできちんとした睡眠はとったとはいえ、体が小さいニフラーには重荷だったようで、すぐに意識は闇に落ちていった。









ニュート「…A。A。A！」

私を呼ぶ声にパチッと目を開くと、顔のすぐそばにニュートの顔があった。

…近っ！近いよ！！

逃げようとしたが、力が抜けてしまっていて、体を動かすことができない。体もとても熱い。どうやら、冷たい床で寝ているうちに風邪をひいてしまったようで、体中がとても怠い。

ニュートは私の体温を測ると、すぐに薬の瓶をあさったり、葉をちぎったりして薬を作っている。そして、できた薬を小さな瓶に移し替え、私に差し出した。

…ニュートが作ったものなら大丈夫だろう。

おとなしく口を開くと、ニュートは瓶を傾け、薬を一気に私の口へ注いだ。





最近更新遅くてすみません…。


夢主病み(？)はひとまず終了。もう少しであの方が…お楽しみに

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