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「玲於!起きて!」
体をゆすられ渋々目をあけた。

「ついたって!」
「んー」
「ふふ、寝ぼけてる?」

いくらですかーって声が聞こえて
ガバッと起き上がる。
そうだ!デート中だったんだ!

鞄から財布を取り出し、支払おうとするAに割り込む。

「これで、釣りはいいっす」
「起きたの!?いいよ、ここは私が、」
「いいから、あっざしたー」
タクシーから降りて、前を向いたまま、うしろのAに手を差し出した。

…は!?

「なにこれ」
「え!?お金…」

ねぇこの人ほんとにバカなの?
なんで俺がタクシー降りて、お前に金請求すんだよ!

「ご、ごめん!足りない?え、っといくらだっけ?」
「ねぇそうじゃなくて」
「いや、ほんと調子乗っちゃったごめん!ま、待ってね?」

って、財布に触れた手を無理やり握った。

「こうでしょ?」
「へ?」
「俺は手繋ごうって意味だったんだけど」
「あ、重ねてごめん!!」
「ハァ…はい、これしまって」
「…いいの?」
「はやく」
「ハイ…」

お金を返し、お目当ての場所へと歩く。
確か、この坂上ったとこだよな?

周りは緑に囲まれていて、疲れてるせいかな?
それがやけに癒された。
…虫出ねーよな……

「ねぇどこいくの?」
「黙ってついてきて」

森とまではいかないけど、
森林公園を連想させるような風景。
Aきっとこういう景色すきだろうな
って思ってここにしたんだよ?

うしろからニコニコついてくる愛しい彼女。


「え…」
「入ろ!」
「え、え?勝手に入っていいの?」
いいんだよ、ちゃんと予約してるから。

目の前の大きな扉を開き、中へとズンズン進んでいく。
中央にレッドカーペットが敷かれ、品の良い長椅子が脇を固める。

「チャペ、ル…」

目の前に大きくそびえ立つ十字架。

その下に着き、向かい合って立つ。
ビックリしているAに立膝をついて、その綺麗な手を取った。

「A」
「……ん?」

「結婚はいつになるかわからない。こんな仕事だし…。立場も出来てきて、正直まだ先になると思う」

目が潤んできた彼女に続ける。

「俺の人生、仕事より優先出来るものはない」
付き合いとかきっと、どんな職種よりもある。でも、

「それと同じように、俺の人生Aより大事なものはない」

とうとう涙が零れたA。


「だから、永遠の愛だけ…先に誓ってもいいかな?」

唇をギュっと結んでも、涙が溢れちゃうんでしょ?
いいよ、その涙も全部受け止めるから。

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ゆーり - 最後までめちゃくちゃ面白かったです♪切なくなったりキュンキュンしたり本当に最高でした!次の作品も絶対に読みますね。お疲れ様でした! (1月8日 23時) (レス) id: 8cb08efa43 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - 完結おつかれさまです!2人のラブラブな感じも良かったけど、4人でワチャワチャしてるのも好きでした!(^^)!オフィスラブ...。好きです(笑)自作も楽しみにしてます! (1月8日 20時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - やっと解決したー!!2人のラブラブな姿を見たいですね!(^^)!更新楽しみにしてます! (12月25日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 亜嵐からのお話は仲のいい2人に影響ない話題でありますように(≧▽≦) (12月11日 21時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
matsuri(プロフ) - めあさん» コメントありがとうございます☆更新速度上げられるように頑張ります(T_T) (12月10日 17時) (レス) id: 92d72416b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:matsuri | 作成日時:2019年11月18日 15時

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