一虎から見た二人 ページ49
俺が知るカップルの中で
奴らは群を抜いて____、
「一虎さ〜ん!ウオッ!」
「っと!大丈夫か?」
何もない所で躓き、俺に突っ込んで来るA。
「へへ、ごめんなさい」って笑う顔に、
このままホテルにでも連れ込んでやろうか!と、変な気を起こしかけた時、
「ワリィ!遅れ、ウオッと!」
「……大丈夫か」
デジャヴ。
今度は何もない所で躓いた千冬を、抱きとめた。
もう一度言う。何もない所で。
「千冬大丈夫?私も今ここで躓いて…」
「マジ?呪われてんじゃねぇのここ!大丈夫か?」
……俺は躓きませんでしたケド?
三人でやってきたショッピングモール。
映画のお供を買おうとすれば、
「「フリじゃがと烏龍茶下さい!」」
そこポップコーンじゃねぇの!?
んで、コーラとか炭酸飲料じゃねぇの!?
本人達曰く、ポップコーンはどこでも買える。
炭酸飲料は、映画中ゲップがしたくなる。
ので、却下らしい。
と、意気込んでいたくせに、開始数分で寝る二人。
頭をコテンと合わせながら。何しに来たんだお前ら。
「よくわからない映画だったね」。
終了三十分前だけを見て、二人で感想を言い合ってる。
かと思えば、特設ステージを見つけ走り出す二人。
こいつらといると、育児に奮闘するかーちゃんの気持ちがよくわかる気がした。
「芸人さん?誰だろ?」
「知らね、とりあえず見てみようぜ!」
それより、映画を見ろ!
携帯で検索すれば、最近小学生の間で流行ってる奴らしい。
何が面白ぇのか、俺にはさっぱり……。
「………」
嘘だろ…?
隣には、声にならないほど笑い、顔を真っ赤にさせて、過呼吸寸前の二人。
いやいや、待てよ!どの辺がツボ!?
保護者も誰も笑ってねぇけど!
爆笑してるのは、幼いガキに小学生、そんでこいつら。
俺はもう眩暈がしてきた…。
帰り道、通りかかった公園。
「懐かしー!」ってまたも駆けて行く。…って!ベンチ!?遊具じゃなくて?
お前らと一日いると、ツッコミ疲れるんだけど!
だけど、
ニコニコ見つめ合って夕日に照らされる二人は
日差しよりも、眩しく見えた。
「あと一回くらいなら、お前らと出掛けてもいいかな」
「「……?」」
不思議そうに首を傾げる仕草は、まさに一心同体。
思わず笑えば、千冬とAも笑い出す。
俺が知るカップルの中で
こいつらは群を抜いて、お似合いだ。
…fin
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mitsu_bsd(プロフ) - 最高です涙腺崩壊しましたㅜ ㅜ最後まで書いてくださり有難う御座います🙏🏻 (2025年1月29日 14時) (
レス) @page48 id: 370f06ea8e (このIDを非表示/違反報告)
みい - 面白かったです! (2024年5月1日 14時) (
レス) @page50 id: 957bb83be5 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして!千冬の小説の中でいちばん大好きです♡︎ʾʾ (2023年6月5日 9時) (
レス) @page50 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ? - ずっと泣いてました。涙腺しにました。千冬くんのこともっと好きになりました。 (2022年11月5日 12時) (
レス) @page50 id: dc4cbab92b (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 泣きました〜( ;ᯅ; )matsuriさんの作品本当に好きです… (2022年7月29日 2時) (
レス) @page50 id: 71c3cf5627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:matsuri
| 作成日時:2022年5月23日 18時


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