胸騒ぎ ページ5
「ウッス〜」
「ウッスじゃないッスよ!遅刻!」
「まぁまぁ、開店前なんだしいいじゃん」
ニコニコ堂々と現れた一虎クンにイライラ。
呆れ気味に溜息をつけば、肩を組まれて「それにさ!」って、なんか機嫌いいな。
「人助けで遅れたんだぜ?」
「ハイハイ」
一虎クンが人助け?世も末だ。
ありえない。
「いやマジマジ!」
「何したンスか」
「具合ワリィ婆さん交番まで送り届けた」
「めっちゃいい事してるし!」
「だろ?美人なお姉さんがおぶろうとしててさ、」
「絶対そっち目当だろ」
ンだよ!
関心しちまったじゃねぇかよ!
「女性じゃ大変だろ?で、俺が代わってあげたってわけ」
「へー」
「あ、連絡先聞いてねぇや」
「仕事してください」
ったく。
一虎クンは鼻歌なんか歌っちゃって
よっぽど、その美人が気に入ったらしい。
「その子の友達もペットショップの店長やってんだと〜千冬のダチだったりして?」
ハハッて笑う一虎クン。
俺は何故か心臓がドクンと波打った。
なんだ、この嫌な胸騒ぎ。
「ねぇ、ソイツの特徴は?」
「え?んー…鼻息荒かった」
「名前とかって、」
「A」
「はあ!?」
俺の大声に一虎クンの肩が跳ねた。
「Aって、あのA!?」
「どのA?」
「俺が聞いてンスよ!」
「いや、ヒント少なすぎっしょ!」
慌てて携帯を取り出し、写真を見せれば、
「うわー!マジで千冬のダチだったじゃん!」
って、俺の肩に手を置いて大喜び。
「マジ美人!なぁ、紹介してよ千冬!」
意味わかんね。
アイツのどこをそんな気に入ったんだよ。
携帯と間違えてリモコン鞄に入れてくるし
寝坊して両足違う靴履いてくるし
店の予約お願いすれば、あれ?全然繋がらない…とか言って、FAXにずっと電話かけてるし
久々会った友達に、今どこ住んでんの?って聞かれたら、家だよ!とか答えになってないし
チャリに鞄忘れたとか言って、レジ通してない商品持ったまま店出て、万引きと勘違いされるような奴だよ?
こんな奴のどこがいいの?
こんなじゃじゃ馬の、どこに惹かれるわけ?
「やめた方がいいッスよ」
「え!なんで!」
一虎クンじゃ無理だよ、扱い切れねぇ。
アイツを扱えるのは、俺だけだろ。
きっとそう。きっと……。
一虎クンが扱えるわけ…………ねぇよ……。
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mitsu_bsd(プロフ) - 最高です涙腺崩壊しましたㅜ ㅜ最後まで書いてくださり有難う御座います🙏🏻 (2025年1月29日 14時) (
レス) @page48 id: 370f06ea8e (このIDを非表示/違反報告)
みい - 面白かったです! (2024年5月1日 14時) (
レス) @page50 id: 957bb83be5 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして!千冬の小説の中でいちばん大好きです♡︎ʾʾ (2023年6月5日 9時) (
レス) @page50 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ? - ずっと泣いてました。涙腺しにました。千冬くんのこともっと好きになりました。 (2022年11月5日 12時) (
レス) @page50 id: dc4cbab92b (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 泣きました〜( ;ᯅ; )matsuriさんの作品本当に好きです… (2022年7月29日 2時) (
レス) @page50 id: 71c3cf5627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:matsuri
| 作成日時:2022年5月23日 18時


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