君が好き.貴方が好き.《参加型》〆

6話　土曜日 ページ29

るいside


今はある駅の近くにある時計台の前にいる．



友達と遊ぶ約束をしているから待ち合わせ場所だ．





よい「ごめんね！るいちゃん！遅れた！」





それはくろはよいちゃん．



よいちゃんは高校生に入って1番最初に仲がよくなった子だった．





るい「全然いいよ．どこ行く？」



よい「カラオケ行く？るいちゃん歌好きだし！」






あー．カラオケ．良いかもしれない．






よい「でも2人…じゃなあ…．」




よいちゃんは何か企んでいるのか．私の方を見てきた．




るい「な．何」


りさ「やっほー！2人とも！昨日ぶり！」




へっ！？



ぁ！りさちゃんっ！？





よい「じゃ、3人でカラオケだー！」




よいちゃん今日テンション高いなぁ笑．









3人でカラオケに向かっている時．



白髪の男の人が柱にもたれかかって苦しそうに息をしているのが見えた．







りさ「るいちゃん？」



その時．りさちゃんに肩をぽんっとされた．




私がその人を無意識にじっと見ていたらしい．




よい「あれって…確か．3年生の…とうやさん？」





よいちゃんはそう言って近づいた．




あ．そう言えば…昨日の全校行事の時に同じだったような．


私は曖昧な記憶を頼りに思い出す．





天王寺くんに近づくと、天王寺くんは過呼吸というものを起こしていた．



その数分後．りさちゃんやよいちゃんが深呼吸をしてってずっと言ってて、


落ち着いたらしい．







私はこういうことはなんとなくできない．


何でだろうか．




とうや「ごめんごめん、ありがとね！藤田と黒瀬と、黒羽！」




るい「いや、私は何も…」



とうや「？．気付いてくれてありがとうね」






みなと「あ！とうや〜！遅いよーってどうした？」


ころん「あれ、2年生の子達じゃん．」



とうや「いや．過呼吸…が…ねえ笑．」









みなと「なるほどね．てかよいさん達．ナンパする気とかはないんだけどさ」


「俺らこれからカラオケ行くけど来る？」



ころん「そうそう！来る？」



とうや「どう捉えても周りから見たらナンパだぞ．」






天王寺くんは先程の事を全く気にしていない様子でそう言った．


カラオケ．



ちょうど私たちも行くところだったからな．


私は声に出せないままそう思った．



するとよいちゃんとりさちゃんが言ってくれた．




よい「あ、私達もちょうど行くところで…」


りさ「行きましょ！」

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