モブアイドル…のはずなのにどうしてこうなった？#２

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それからの誕生日会はとりあえずいつも通りカオスだ。






みか「それでは朔間先輩から凛月くんへお祝いの言葉やで。朔間先輩と凛月くんは真ん中に来てなあ」









呼ばれた二人は見事に相対的だった。見たこともないくらいツヤッツヤキラキラ顔の朔間兄と見たこともないくらいドンヨリ顔の朔間弟。テンションの差がおかしい。








零「まず我輩と凛月との関係について話そうかのう。
我輩はそれはそれはこの可愛い弟を愛してやまないじゃが…最近はどうも嫌われ気味のようでのう…。しかしきっと反抗期が過ぎ去っていないだけなのじゃ。だから言葉では我輩の心を抉ろうとしてきても、内心は「お兄ちゃん大好き♡」と思ってくれているはずで…

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それじゃあ長くなってしまったけれども…
凛月、お誕生日おめでとう。愛しておるぞい。」





凛月「うえっぷ…誕生日なのに最悪…吐きそうなんだけど…。誰か兄者を殺 すための武器を持ってきてくれる？」









長々ともうマジで長い演説(仮)が終わり、言葉を送られた側の凛月くんから放たれたのは、やはり冷たい言葉。

気持ちはわからんでもない。
演説…というかほとんど暴露話だったし。誕生日会が暴露会に変わったらとんでもない地獄だ。聞いていたKnightsはめっちゃ笑ってるし(特に瀬名先輩)、なんなら天祥院先輩もめっちゃ笑ってる。凛月くん可哀想すぎるて。







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そんな余興たちの休憩時間に俺は凛月くんにプレゼントを渡した。プレゼントに渡したのはブランケットだ。これから寒くなるだろうしな。渡したら凛月くんは嬉しそうな顔をしていた。その顔を見た俺もすごく嬉しかった。

ちなみにプレゼントを渡したのはもちろん俺だけではない。
中にはすんごいものを渡す人がいたりする。“I Love Ritsu♡”と刺繍されたハンカチ、沢山の音符が書き連なった五線譜の束、リアル血みたいな色をしたドリンク(トマトジュース)などなど。






カオスな余興と中にはカオスなプレゼント。それらに囲まれた凛月くんは、いつもよりも、いつもよりも楽しそうな笑顔で笑っていた。









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作者です！

ま、間に合ったあああああ
改めて凛月くんお誕生日おめでとうございます！

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