17章 最後にひとつだけ ページ21
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「...は、」
あぁ、やってしまった
後悔しても、もう遅い。
現に目の前の彼は私の目の前でぽかんと口を開けている
本当に、どうしたらいいのか分からないって顔で。
『えと、スミマセン
出発する前にどうしても言いたくて、ですね』
「...そうか」
先輩は困ったように首筋に手を当てる
……きっと迷惑だったんだ。
よく考えたら、年下の後輩に好意を伝えられても困るだけだよね
『あ、その』
何か、言わなきゃ
焦って声を出そうとしても、詰まるように言葉が出てこなくなった
『ほ、ほんとに伝えたかっただけなんです
付き合って欲しいとか、そういうのは無くて』
『…………私の気持ちをただ知って欲しくて』
.
嘘だ
.
本当はもっと隣にいたい
けどこれ以上困らせたくない
.
「一五夜」
『……先輩、困らせてすみません』
「おい」
『あんな事言って、ごめんなさい』
視界がゆらゆら、水彩画みたいに揺れている
ここで泣いたらもっと困らせるって思ってるのに、止まらない
頬を熱い涙がいくつも伝う
『ッさっきの事、忘れて、ください』
「………」
涙で歪んだ視界では、先輩の顔は分からない
自分の嗚咽に混じって、搭乗アナウンスが耳に入った
もう、行かなくちゃ
私は近くにあったキャリーケースに手を伸ばし、ソファーから立ち上がる
『────ごめんなさい』
私がこのまま、この場から立ち去ろうとしたその時
.
「A」
手首を強く引かれ、私の後ろから一気に腰に手が回る
そして
『せ、せんぱ』
「俺の話、いいから聞け」
耳元で、先輩は囁く
.
続く (更新停止中)
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消しゴム - え！え！ここで！続きめっちゃ楽しみです！待ってます！！ (2021年11月24日 15時) (
レス) @page21 id: 2f838aeba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - 続き気になります！！更新頑張ってください！！！お願いです！！ (2021年6月21日 22時) (レス) id: c9040eec38 (このIDを非表示/違反報告)
海老紅(プロフ) - 【更新停止中】ここで！？嘘だろ、、、！？とっても面白いので続きが気になってしょうがないです！更新待ってます！頑張ってください (2019年6月29日 0時) (レス) id: 9df98e5896 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 続きが気になります〜！！！どうか更新お願いします！！ (2019年1月19日 7時) (レス) id: 34c8704a98 (このIDを非表示/違反報告)
彩月光 - うぇ！更新ストップ！？んー面白いのに勿体無い！ (2018年11月17日 18時) (レス) id: f45f628266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年4月14日 16時
