4章 救世主 ページ17
「た、探偵さん！あれ！」
野次馬の中から急に大声が上がった
慌てて彼女の方を見ると、何を考えたのか犯人の目に手のひらを当てていた
犯人は驚いて一瞬彼女の拘束を緩めた
……今しかない！
「その人を……離せッ！！」
犯人との距離を詰め、思いっきり犯人の顔に拳をめり込ませる
そして捕まっていた女性の肩を抱いてこちらに引き寄せる
犯人は数メートル飛ばされ、棚に思い切り体をぶつけてがくりと動かなくなった
よかった……被害者は多分いない……
『救世主だぁ……』
「え？救世主？」
ポツリと呟かれた言葉に驚いて思わず聞き返してしまった
その言葉は僕が支えている彼女から発せられたものだった
『えっと……声に出してましたか？』
「……はい」
『その、変な意味は無くてですね……
単純に困ってしまっている時に助けていただいたのでっ
ヒーローとか救世主とかそんな感じだなって……思ってしまって』
彼女はあわあわと恥ずかしそうに言い訳をしている
先程まで人質として脅されていた彼女に何か声をかけなければならないのだが、
(可愛すぎて声が出ない……)←
儚げな美しい見た目とのギャップについ可愛いと感じてしまう
なんかこう……仔猫を見た時のような……
『あの…お名前を伺っても？』
「はっはい！武装探偵社の中島敦です！」
『本当に助けていただいてありがとうございます
後日お礼をしに行きますので……すみません 失礼しますね』
そう僕に告げて彼女は警官たちと去っていった
それから僕は戻ってから乱歩さんに
「頬緩んでるよ？」
と言われるのを知る由もない……
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錐 - みたらし団子をお手洗い団子と読んでしまった・・・ｗｗ (2018年3月28日 14時) (
レス) id: 42d712d7a6 (このIDを非表示/違反報告)
硝子玉。(プロフ) - めろんぱんさん» なるほど。 (2018年3月21日 0時) (レス) id: ec7a4f0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 硝子玉。さん» ご意見ありがとうございます！たしかに夢は浅い眠りの時ですが、夢主の異能で眠らせると"深い眠りかつ夢を見る"という設定ですので、異能力だからだと思って頂けるとありがたいです…… (2018年3月19日 17時) (レス) id: 190690f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
硝子玉。(プロフ) - 夢を見るのは浅い眠りの時ですよ。 (2018年3月19日 16時) (レス) id: ec7a4f0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - りんずさん» ありがとうございます！ (2018年3月18日 21時) (レス) id: 190690f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年3月12日 19時
