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 唐揚げです ページ8

昼休み。福チャンと東堂は顧問から呼び出し。新開は個人面談で遅れるらしい。……ということで先に食堂へとやってきた。


 「おはようございます」


 来た。どうせ来ないだろうと思っていたのに来た。内心驚きながら返事をする。


 「荒北さん、何食べてるんですか?」


 と、俺の前に置かれている定食セットをマジマジとみて言う。見てわからねェのか。唐揚げ定食だよ。


 「唐揚げ定食」


 どう見たって唐揚げ定食だろ。……もしかして視覚に異常があるのかもしれないと、質問に答えたがどう見たって俺が食べているのは唐揚げ定食だった。
 それを聞いて女は、何故か嬉しそうに笑ってまた質問をしてくる。


 「へぇ〜……。荒北さんの好きな食べ物はなんですか?」
 「唐揚げェ」


 唐揚げ定食食べてンだからわかれよ。と思わないでも無かったが、そりゃ無理があると心の中のいわゆる良心と呼ばれる部分からツッコミがあったので、確かにそうだなと、好物を教えた。


 「荒北、荒北」


 談笑とまでは行かないが、ポツリポツリと会話をしていた俺たちの元へ顧問との話し合いを終えたのであろう福チャンと東堂が帰ってきた。
 すると意外なことに女は「ありがとうございました」と会釈をして去って行った。


 「……邪魔したか」


 福チャンがすこし申し訳なさそうにそう言う。


 「全然」


 と、ここで東堂。


 「いやぁすまんな荒北! して、彼女は一緒に食べようとは言わないのだな?」
 「お前らが帰ってきたから邪魔しないようにとかじゃないのォ」


 確かに俺も意外だった。あの精神力だ、「一緒に食べてもいいですか?」くらい、言いそうなもんだと思った。けどまァ会って3日で一緒に昼食とか拷問以外の何者でもなかったので俺にとってはありがたかった。


 「お、荒北。あの子1番右の席で食べてるぞ」
 「いや知ンねェよ……」
 「む、何故だ。好かれているのではないのか?」
 「……」
 「ならほら、お前もなんかしらのアクションをだな……」
 「ダァァ!!!うっせェな!!!いいンだよ別に!!!」


 何故か女のことを気にして、俺に指を指して教えてくる。過保護な親のような反応につい大声をあげると、「ああ……照れてるのだな……。不器用なヤツめ」と勝手に納得されてしまった。ムカつく。



・・・



 「いや〜遅くなっちまった。アやっぱり皆食べ終わってるよな……ん? なんだ? なんで靖友拗ねてんの?」
 「ウッセ!」

好きな色は何ですか→←好きな食べ物なんですか


ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:弱虫ペダル , 荒北靖友 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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しばた - 続きお願いします! (7月18日 16時) (レス) @page33 id: 1b4d124720 (このIDを非表示/違反報告)
敏腕プロデューサー(プロフ) - ひー&ラテさん» 何故かまた閲覧数が伸びてきているのでやれるだけやってみます……(. . `) (2021年8月12日 17時) (レス) id: fcb79e9045 (このIDを非表示/違反報告)
ひー&ラテ - 続きが凄く気になります! (2021年8月12日 8時) (レス) id: fe37a82818 (このIDを非表示/違反報告)
敏腕プロデューサー(プロフ) - 桜音姫さん» 楽しみにしてくださっていたのに大変申し訳ございません……(. . `) (2021年8月12日 4時) (レス) id: fcb79e9045 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - もう少しで完結しそうなので完結までいってほしかったのですが残念です(^_^;) (2021年8月11日 19時) (レス) id: 3bb8706b83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳥居巫女 | 作成日時:2020年2月12日 2時

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