僕と僕の守護霊と祓い屋の君と (ページ4)

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４＊門の前ページ4

今夜は風のせいもあってか、今日は少し肌寒い

夏だから半袖で外に出たと言うものの、また中に入って薄い上着を取りに行った

光莉「おーい、A、まだー？」

外から声が聞こえて、足早にまた外に出た

『お、くりちゃんが一番乗りだね！』

光莉「まぁね。Aが心配できてるんだから。」

長袖の黒い服にグレーのズボンを履いていた光莉はうちの塀に寄りかかって待っていた

そう言った彼女と家の塀に寄りかかった

『今日冷えるよね…夏なのに変なの…』

光莉「そんな日もあるかもね？ただ今日だったっていうだけで、」

『そーだねぇ…、あミミちゃん！』

一つ離れた街灯の下にヴラドの姿が見え、彼に向かって手を振った

ヴラド「こんばんは、来てあげましたよ。」

と、彼は私たちの前まで来てそう云った

光莉「来てあげましたよって…貴方が来たんでしょうよ、」

ヴラド「はぁ、そもそも貴方たちが心配できてあげたんですよ、感謝してくださいね。」

なんの感情こもっていないような言い方で返した

『蒼はまだ来ないねぇ…あいつのことだから当然か、』

光莉「…蒼のことだけど、あの人、もうすぐ誕生日でしょ？二人は何あげるか決めた？」

ヴラド「俺は香水をあげる予定ですよ。あの人欲しいって言ってたので。」

『私はスマホケース！新しいの欲しいって言ってたから』

ぉお…よかった、被ってない

ヴラドは何かの企業の社長さんの息子らしい、うん、お金持ち。

光莉「…何あげたらいいのかなぁ…」

そう微笑みながら考えるくりちゃんの頬はほんのり赤かった

もしかして…

『ねぇ、くりちゃんって、蒼のこと好きでしょ？』

光莉「え、…なんで…？」

ヴラド「顔、赤いですよ。それに俺に相談してくるの貴方でしょう。」

光莉「ちょっと！言わないでよ…」

ははーん…やっぱり…

『好きな人だったら、その人にあげて、喜んで使ってもらえる様なものでいいんじゃないかな？』

ヴラド「そうですね。蒼が使っているところを想像できるんだったらそれでいいと思います。」

と、私たちの意見を伝えた

光莉「…そうね…そうしてみる、」

くりちゃんはそう言いながらさらに顔を赤らめた

「『頑張って！・ください』」

光莉に二人でぐっと親指を立ててにっと笑った

すると、彼女も吹き出してぐっと返してくれた

…蒼おっそ。