50話 ページ50
3人に駆け寄りハリーの手を掴む
『行かせないよ』
ハリーは振り返って勢いよくその手を振り払った
ハリ「君には分からないだろうけど！シリウスは僕のたった1人の家族なんだ！」
『絶対に罠よ。だから行かないで、ハリー…お願い…』
ハリ「ｯ、君に何を言われようと僕はシリウスを助けに行く」
身体を押され危うく階段から落ちかける
何とか体勢を立て直した時にはもう3人の姿は見えなかった
…こんなこと、できればしたくなかったけれど、他に思いつかない
階段を駆け下り、廊下を走る
ボロボロで疲れと怒りの混じった顔のアンブリッジを見つけて駆け寄った
『アンブリッジ先生、大変です！今ハリー・ポッター達が先生の部屋に入っていくのを見たんです。お知らせしないとと思って…』
私の言葉を聞いた瞬間、アンブリッジの顔が生き生きと輝き出した
…どうか、普通の方法で3人を止めてくれるといいのだけれど
急いで部屋に向かうアンブリッジについていく
扉を開けると3人が緑の炎に入ろうとしているところだった
アン「皆同罪です」
その後すぐにドラコと他のスリザリン生がジニー、ルーナ、ネビルを引っ張ってきた
まさか…3人も関係してたなんて…
首を絞められているネビルを解放しようと、さりげなくスリザリン生から引き離して緩りとおさえる
ハリーの目の前に立ち、気味が悪い声でアンブリッジが問いかける
アン「ダンブルドアに会いに行こうとしたの？」
ハリ「違う」
アン「嘘つきめ！」
アンブリッジがハリーの頬を叩く
頭に血が上り理性を失いそうなのを何とかつなぎとめる
ここで動いたらダメだ…みんなを行かせるわけにはいかない…
その時扉が開かれた
セブ「お呼びですかな、校長」
アン「ええ、答えを聞き出さなければなりませんの。抵抗しようともね。真実薬は？」
セブ「校長が生徒の尋問に使ったのが最後でした」
その後セブルス先生が一言二言言って出て行こうとした時、ハリーが声をあげた
ハリ「パッドフットが捕まった！あの人に、あれが隠されている場所で！」
これだけで先生には伝わっただろう
アンブリッジは何のことかわかっていない様子
先生はとぼけてそのまま出て行った
多分、騎士団に連絡してシリウスさんの無事を確かめてくれるだろう
ハリーもこれで自ら行こうとは思わないでしょう…
これで安心できる
あとはアンブリッジにハリー達を解放させなければ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葱 | 作成日時：2020年5月6日 16時
