自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ4)

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4話ページ4

Aside

目を開け、目に入るのは…闇

次に見えるのも闇、闇、闇…真っ暗だ

感覚からして目隠しされているみたい

体も動きにくいから縛られてる…？

さっさと用を済ませて、今年こそはハリーの誕生日を直接祝おうと思ってたのになぁ…こんな事してたら準備も満足に出来ない…

それでも出来る限り早く解放してもらおうと、意識を周りに向ける

数人の気配、どことなく嫌な空気感

あまり安心できる場所じゃないのだけは間違いない

そこに見知った気配…２年生の時に、とある日記から感じたものに似た気配を感じた

これは…

『トム・リドルさん？』

私が言葉を発した瞬間、ピリッと空気が鋭く尖った

「その名を呼ぶな…！」

あっ、そうだ、トム・リドルさんは今はヴォルデモート卿となっているのか

相手の嫌がる呼び方をしてしまったのでは、今のは私に非がある

『ごめんなさい、今はヴォルデモート卿でしたね。目が見えないから気配で感じるしかなくって』

そう言うと、パチッと突然視界は開け、体も動くようになった

久しぶりに目を開き、眩しくて目を窄める…必要もなく、目を閉じている時と大差ない、暗い空間が広がっていた

けれどそこにいる人の顔は見える

正面の離れた所に座っているのがヴォルデモート卿らしい

１年生の時に寄生中の彼を見たことがあるけど、ちゃんとした体でも蛇みたいな鼻をしているのね

ヴォ「漸く目を覚ましたか、花の愛し子よ…危うくルシウスに罰を与えるところだったではないか」

私を生かしておいたってことは何か用があるのだろうし、それが目覚めないとなったらマルフォイさんに責任がいっても不思議じゃない

というかまた"花の愛し子"…ちょっとダサいからやめて欲しい

それよりも色々気になることがある

『ところで、私が寝てる間に手紙とか来ませんでした？…いや、その前に私何日くらい眠ってたの？』

ルシ「今はもう8月だ。お前は１ヶ月近く眠っていたことになる」

『えっ…ハリーの誕生日すぎてるじゃない！直接どころか贈り物すら出来てないなんて…はぁ…ねぇ、早く帰らせて』

ヴォ「フローレス、お前は知るべきだ…己の力を。そしてお前を利用する者らに復讐する権利がある…」

『…復讐はとっても魅力的。でも家族とはもう関わりたくないの、だからそんな権利要らない』

ヴォ「俺様が言っているのは…ダンブルドアの事だ」

アルバス校長？