自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ29)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:62,728 hit

29話ページ29

それから私は毎日隠れなら例の壁のところに人が来ないよう見守っていた

そんな中、アンブリッジは新たに報せを出した

「規則違反の集会を行っていないか尋問します」

フィルチさんが見張っても尻尾を掴むことが出来なかったからだろう

私もついに尋問されることになり、あの女の部屋に呼ばれた

アン「いらっしゃい。お茶でもいかが？」

『ありがとうございます。先生方の淹れる紅茶って美味しいしぜひ飲みたいです』

この人を嫌いでも紅茶は飲みたいもの

しかし、出された紅茶の匂いは最悪なものだった

勿論紅茶に罪はない

じっと紅茶を見つめている私をアンブリッジはじっと見つめている

アン「どうされたの？さあ、お飲みになって」

まあ、不味くはないだろうしいいか

紅茶を言われた通りに飲み進めた

…やっぱり、真実薬だ

アン「さあ、それでは尋問を始めます。ああ、安心なさって、気を楽にして正直に答えてくださればいいのよ」

アンブリッジは私が全て飲んだのを見計らって話し始めた

…私に薬が効かないこと、知らないのかな？

それから色々と質問された

アン「規則違反の集会に心当たりは？誰かがしているのを見た…という話でも構いませんわ」

『残念ながら心当たりはないし、そんなことをしている人も知りません』

アン「…そう。貴女はMr.ポッターと話すことはありますか？」

『同じ寮だから少しは。でも、彼は私を嫌っているようだし、一緒にいることは殆どありませんよ』

あくまで最近の話だけれど

でもこの調子で真実薬を皆に飲ませて尋問していくとなると…彼らの集まりがバレるのも時間の問題な気がする

どうすべきだろうか

アン「＿これで終わりです。戻ってよろしいですわよ」

『それじゃあ最後に一つ私から質問しても？』

アン「ええ、構いませんわ」

『魔法省は生徒に真実薬を飲ませることを容認してるの？』

アンブリッジの顔からは動揺が見て取れる

アン「い、今何と…？」

『まさか、魔法省はそこまで落ちぶれてはいませんよね？ごめんなさい、薬の効き目が…ただの興味なんです、気にしないでください』

アン「何のことか分かりかねますわ。さあ、次の生徒を呼んで頂戴ね、ふふっ」

曖昧に誤魔化され、追い出されてしまった

私を警戒すればいい

注意が私に向けば最高だ

そう上手くはいかないだろうけど、少しでも動揺させられたようだし、良しとしよう